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立冬
大阪本町の東洋医学鍼灸 和鍼治療院 立冬 ― 冬の気が立ち始めるとき 今年の立冬(りっとう)は 11月7日から11月21日まで 。二十四節気のひとつで、暦の上ではこの日から冬が始まります。 とはいえ、日中はまだ秋の名残を感じる暖かさもあり、朝夕は一気に冷え込む――そんな寒暖差の大きい季節です。この温度差が自律神経を乱しやすく、肩こり、倦怠感、冷え、睡眠の乱れなど、体調を崩す方が増える時期でもあります。 陽から陰へ ― 身体も冬のリズムへ 東洋医学では、立冬は「陽」から「陰」へと移り変わる節目。自然界の気が静まり、生命が内に向かってエネルギーを蓄える時期です。人の体も同じように、外に発散していた気を内側へと収めていく必要があります。 この時期に無理をして活動を続けると、冬の冷えや疲れが深部に残り、春先の不調につながることも。立冬の頃は、しっかりと休息をとり、体を温めて「静」を養うことが大切です。 立冬の養生法 ― 「温」と「潤」を心がけて 立冬のキーワードは「温」と「潤(うるおい)」です。冷えを防ぎ、乾燥から身を守ることが、この時期の養生の基本です
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11月6日読了時間: 3分


霜降
大阪本町の東洋医学鍼灸 和鍼治療院 霜降 ― 霜が降りる朝、潤いを忘れずに —— 丙戌の十月、秋の変わり目とごま油の智恵 明日はいよいよ「霜降(そうこう)」を迎えます。二十四節気の第十八、例年 10月23日ごろから立冬の前日(11月6日ごろ)まで を指し、秋の終盤を告げる節気です。文字どおり、露がさらに冷えて霜となる時季。夜明けには屋根や草葉の先に薄く白い氷の花が咲き、朝日に輝く光景は、季節の移ろいを感じさせてくれます。 今年の10月は、まさにこの「霜降」という言葉の意味を体現した月でした。干支でいうと「丙戌(へいじゅつ)」の月。丙は太陽の火、戌は晩秋の土を表します。火と土が交わると季節は大きく動く——その名のとおり、 前半は夏の名残りを引きずる暑さ、後半は一気に冷え込むという激しい気象の転換 がありました。大阪でも10月前半は30度近い日が続き、衣替えをためらう陽気でしたが、先週末からの低気圧通過で空気が一変。今週は一気に11月下旬並みの寒さとなり、気温差は10度以上。この落差こそが、まさに丙戌の「火が消えて土に沈む」瞬間を象徴しているようです
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10月22日読了時間: 4分


寒露
和鍼治療院 寒露 ― 露が冷たく、霧が立つ 気の変わり目に心と体を整える 10月8日頃、二十四節気の「寒露(かんろ)」を迎えます。露が冷気によって冷たくなり、凍りそうになる――この言葉が示すように、秋は深まり、朝晩の冷えが一段と厳しくなる頃です。空は高く澄み、虫の音は遠く、自然界が静けさを取り戻していく時季です。 興味深いのは、秋分を挟んで「白露」「寒露」と、二度続けて“露”の字が現れること。これは偶然ではなく、 天地の気が陽から陰へと移り変わる過程 を表しています。白露は、夏の名残の中に陰の気が初めて現れるとき。草葉に宿る露が白く光り、まだ温もりを残しながらも、季節の気配は確実に変わり始めます。一方、寒露は陰気が増し、露が冷たさを帯びて、陽の気が奥に収まる節。自然界の呼吸が外向きから内向きへと転ずる、 陰陽転化の要所 なのです。 そしてこの頃、早朝には「霧」も立ちこめます。霧は、夜間に冷えた空気が地上の水蒸気を含みすぎて、微細な水滴となって空中に漂う現象。つまり露が地に降りた姿なら、霧は空に浮かぶ“露”といえます。露は「陰が地に降りて静まる姿」
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10月6日読了時間: 3分
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