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痺病について

大阪本町鍼灸 関節りうまち

「痺病」について

 

東洋医学では、関節リウマチの症状を「痺病」や「風湿」と呼びます。
「痺」という字には、「しびれる」という意味があります。
「痺病」は、邪気が手足、経絡、臓腑に滞ることにより、多種多様な病気を引き起こすことを言います。
痛みや腫れを伴う炎症の病気として昔から考えられており、麻痺など機能障害も含まれます。
また「風湿」とあるように、外部から風・寒・湿・熱の邪が体内に侵入することで発症する病気と考えられてきました。
痺病の原因には、内因と外因があります。
内因とは、肝脾腎の臓腑の機能失調や正気の虚弱のことで、免疫システムの異常や抵抗力の低下を意味します。
外因とは、風・寒・湿・熱などの邪気の侵入であり、気候の変化に身体が適応できないことやウイルスや菌による感染を意味します。
正気が弱ることで、外部から邪の侵入が容易くなり、気血の運行に影響が生じ、関節の疼痛や腫脹に至ります。

 

痺病の診断と治療

 

東洋医学では、まず初めに、正気と邪気の盛衰を判断します。
その後、邪気の質を見極めることになります。
発病の初期には邪気が盛んで、痛みや腫れがひどく感じられることが多いのが特徴です。
速やかに邪気を取り除き、不快な症状を取り除くことが重要です。
慢性期になると、機能障害によるQOLの低下が顕著で、関節の変形や屈曲困難などがあります。この状態は、正気が虚弱となっていることが多いので、治療によって体質を改善する必要があります。

 

 

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