６０代　女性　Ｔさん

長年、お茶の先生を勤めておられて、数年前から右膝に痛みが出るようになる。
整形外科にて、痛み止めの注射を定期的に受けていたが、徐々に膝関節に変形が始まり、正座ができなくなる。
階段の昇降で膝に激痛が走るようになり、お茶会の際にも膝の痛みで困ることが増えるようになる。

知人の紹介で治療院に来院。
初診時に、右膝に変形があることを確認。
一回の治療で痛みがかなり減少し、正座ができるようになる。
とても喜んでもらえたのですが、根本原因が消化器にあり、緩解と悪化を繰り返すことが続きました。
膝の変形があっても、一回の治療で痛みは完全に消失します。
それでも関節変形まで機能障害が進行していため、完全に治癒しにくい可能性は残ります。
ただし、養生をきちんとされている時は膝の状態が悪くなるは無く、必ずしも変形があるから痛みが出るわけでもありません。
やはり、消化器に負担をかけたときに膝に痛みが出ることから、内臓のバランスが膝の痛みと相関していることは明らかですし、しかも消化器の調整を鍼灸治療で行うことで痛みが消失することからも、膝関節痛が内臓の気の乱れに原因があることが明白です。

現在は膝の調子はかなり良くなり、養生にも気を配っておられるので、よほどのことがない限り、痛みに困ることはありません。
膝関節痛以外の症状が別の原因で悪化しているため、そちらに治療の重点が移っております。