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ホメオタシスとホルミシス

和鍼の未病治

私たちには、衝撃や環境の変化に対して、通常の状態を保とうとする身体的機能を備えています。

日常生活で意識することはありませんが、どの方にも等しく保持している能力です。
このことを「ホメオスタシス」、または「恒常性」と呼んでいます。
ホメオスタシスを高めることは、病気からの回復力を上げることになりますし、健康状態を保つためにも非常に重要になります。
和鍼治療院が、東洋医学を用いる理由があります。
それは、東洋医学が、心身ともに一つの宇宙として生命をとらえ、そのバランスを整えることで生命力をあげることで、病を治す手助けをする医療だからです。
まさにホメオスタシスの考え方に一致する治療法なのです。

休息や栄養に気をつけることは、ホメオスタシスを発揮するためにとても重要です。
しかし、それだけでは、体調が思うように良くならないことがあります。
慢性病の多くがこの状態であり、治療による手助けが必要となります。

治療によって体調を整えることは、健康を獲得するための優れた手段のひとつなのです。

 

それと並行してご本人にできることが、体力をつけるトレーニング、「鍛練」です。
先ほどの「ホメオタシス」と異なる概念が、「ホルミシス」ということになります。

「体力をつけたい」と思うことはとても大切なことです。
強い体力は「行動力」を決めるところがあり、体力に支えらえた健康は「心の在り様」にも影響を与えます。
心と体は切っても切り離せない関係にあるからですが、このことを「心身一如」という言い方で呼ぶことがあります。
東洋医学は「心身一如」という考え方を重視する医療であり、心が身体に影響を与えていないか、または、身体が心に影響を与えないかを、問診や体表観察によって診断します。
それをもとに治療をすることで、体調面が先に良くなり、後に心に良い影響が出ることが期待できます。
鍼灸治療の有効性は、身体を整えることによって、心が明るくなったり、やる気が出るようになったりと、精神面に変化が出るところにもあるのです。

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