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甘味
甘味(かんみ)
気分がイライラしたり、モヤモヤした時に、チョコレートやケーキなどの甘いものをやたらと食べてしまう女性がおられます。
甘いものを食べると、気分がホットして、ピリピリした緊張感が和らぐことがあります。
このような作用を漢方ではうまく利用して、甘味の生薬を使って、精神的な緊張を和らげるように用います。
このことを「緩和作用」と呼んでいます。
気持ちを鎮めたり、痛みを和らげたり、胃腸の働きを落ち着かせて消化を助けることなどに使われます。
また、コーヒーに砂糖を入れるように、苦みを緩和して飲みやすくする役割を担うこともあり、漢方では他の薬をマイルドにする働きもあります。
甘味にはまだまだ他にも作用があります。
そのひとつが「潤燥作用」と呼ばれているもので、体の乾燥状態に潤いを与えることです。
この作用は、砂糖を観察するとわかるのですが、砂糖が放置しておくと、空気中の水分を吸収して湿気てくることに現れています。
ベトベトするものは、体もべとつかせるという考え方があり、乾燥状態に使用する生薬の多くは、甘くてベトベトするものになっています。
乾燥状態に使用すると薬として働きますが、普段から水分をため込んでいる方に用いると、めまいや吐き気、むくみや喘息のような症状が出ることになり、毒として作用することになるので注意が必要です。
身体が疲れた時に甘いものが欲しくなることがあります。
甘味には滋養強壮の作用があり、「補益作用」と呼ばれています。
元気をつけて体力を補い時に、山薬(やまいも)を用いることがありますが、これも甘味を利用して補益することが目的です。
薬に頼らず、身体にやさしい治療法があります薬には副作用があり、長期的に使用したくはありません。 鍼灸治療は、みなさんの体質と体調に合わせた優れた治療法です。 | ||
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