私の息子が初めての運動会を迎える前日のこと、テントなどの準備のため、幼稚園で作業をしていました。
Hちゃんのお父さんが、娘さんの身体の状態を心配しておらるのに気づきました。
詳しく事情を聞くと、今朝からHちゃんに発熱があり、明日の運動会に参加できるかどうかわからないとのことでした。
運動会を欠席では可哀想なので、思いきって鍼灸治療を勧めてみました。
一日で治る保証はありませんが、何もしないよりは運動会に間に合う可能性は高まると思ったからです。
息子が風邪をひくたびに治療していたので、効果には自信がありました。

もちろん鍼灸治療が風邪に有効であるとはご存知なかったのですが、試してみることになりました。
ご近所にお住まいでしたので、帰宅後すぐに治療に行きました。
このとき、Hちゃんは4才で、クラスでも一番小さい女の子です。
見た感じでは、顔を赤くして、呼吸も少し苦しそうでした。
状態をお母さんに聞くと、38度を越える発熱があり、汗が出ていない様子。
あまりにも幼いので、問診らしい問診が出来きません。
「しんどいね」との呼び掛けに、軽く頷いたのが印象に残っています。
さっそく脈と舌を診て、鍉鍼と打鍼をしました。
5分ほどの治療でしたが、すぐに呼吸が楽になり、喘ぐことがなくなりました。
一旦、これで治療を終了し、経過を看てもらうことにしました。

2時間後、お母さんから電話があり、熱が37度台まで下がり始めたとのこと。
汗が出てきたとのことでしたので、もうしばらく様子を看ることにしました。
さらに2時間後、36度台まで熱が下がり、ぐっすり寝ているとのことでした。
追加の治療が必要ないと判断して、日が開けるのを待ちました。
私は場所取りのため早朝から幼稚園に出向きましたが、Hちゃんのお父さんの姿はありませんでした。
開会式が近づくにつれて、「やっぱり一日では難しいかな」と残念な気持ちになりかけました。
ところが開会式直前に、Hちゃんがご両親と一緒に元気に現れたました。
昨日、38度を越える発熱があった様子はまったくなく、運動会を最後まで無事にやりきりました。