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恒常性
(ホメオスタシス)
恒常性(ホメオスタシス)
私たちの身体は、絶妙なバランスで成り立っています。
そのおかげで、体温や血圧を一定に保つことができたり、身体に有害なウイルスや細菌を除去したり、傷ついた細胞を修復したりすることが可能となります。
しかもそのバランスは、私たちが意識する必要が全く要らず、ある一定の範囲の揺らぎにおさまるように調節されています。
このように、生態の内部環境を一定に保つ役割のことを「恒常性」と呼んでいます。
恒常性には、内分泌系、自律神経系、免疫系の3つがあり、それぞれがきちんと連携して機能することが重要で、ひとつでも働きが悪くなると、内部環境を一定に保つことが難しくなります。
東洋医学の言葉に、「内傷なければ外邪入らず」という言葉があります。
このことは、身体の内部環境が整っていれば、外から悪いものが入ってくることはないことを意味しています。
東洋医学が「気」を調整することに重点を置く医学なのですが、その目的は、内部環境を調えて、病気を寄せ付けないことにあります。
もしも病気になった場合でも、内部環境を整えることで、身体に備わっている治癒力を向上させて、すみやかに健康へと導くことを目標にしています。
鍼灸治療によって内部環境を整えることは、恒常性による働きを鼓舞することと同じであり、健康を維持することや、病気を治すためにとても重要なことです。
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