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医女試験

大阪本町和鍼の未病治

三人の女性患者を診るように指示されて、即座にそれぞれの病名と処方を下すチャングムに対し、いつまでも迷うばかりのシンビ。
そんな二人に対してシン教授は、10日間の診療と、10日目の最終日に正確な病名と処方箋を出すことを命じました。
さらにチャングムには、その間に、患者の世話をすることも付け加えました。
初めはシン教授の指示に不満を感じていたチャングムでしたが、患者さんと会話をしているうちに、自分が見逃していた症状を発見することができました。
しかもシンビは、チャングムと患者さんの会話を丁寧に書き留めているのでした。
チャングムはいつのまにか傲慢になっていたことに、その時初めて気づかされたのでした。


この話の続きは、「34話 王の怒り」へと続きます。

三人の女性患者の病名と処方をなんとか診断したチャングムとシンビでしたが、次なる試験が待っていました。
シン教授が、薬剤区分の試験を行うと言い出したのです。
実は、前話の「うぬぼれ」においても同様に、薬剤を見分ける試験が行われていました。
チャングムは、口頭試験では最高得点を獲得したのですが、筆記試験では不可を与えられてしまいます。
その理由は、この試験の時、薬の副作用まで深く考えずに、自分の知識だけで簡単に区分していたからです。
その後、三人の女性患者を看病したことで、チャングムは自分の傲慢さに気づくことができ、シン教授がチャングムを厳しく戒めようとしていた真意を理解することができたのでした。
チャングムが今回の再試験で出した答えは
「同じ薬草でも使い方ひとつで薬材にも毒材にもなるため、簡単に分けることができない」というものでした。
これこそがシン教授の求めていた答えであり、東洋医学の叡智そのものでもあります。

「慎重になること」の重要さを本当に理解することに成功します。


漢方薬は副作用がなくて安全であると勘違いされている方もおられますが、実は大間違いなのです。
詳しくは漢方編で紹介させてもいますが、生薬の使い方を間違えると命を失う危険すらあるのです。
このような大切な薬剤のことをドラマにきちんと組み入れるイ・ビョンフンの手腕に感動してしまいました。
現代医学は薬品を多量に、しかも無造作に使いすぎる傾向にあるのではないでしょうか。
チャングムのドラマから学ぶ点は大いにあると思います。

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