気を診る目
「森羅万象のすべて、その一つ一つが気の集合体である」と考えるのが、東洋医学です。
「気」は目で見ることはできませんので、人を治療する際にそれを診る技法が必要となります。 そこで、見えないもの診るために用いるのが、望・聞・問・切の四診です。
現代医学が機械によって得られたデータを重視するのとは全く異なります。
四診において大切にしていることが2つあり、ひとつの生命を丸ごと把握することと、もうひとつは大いなる自然の一部としての生命の在り様を知ることです。 一つの生命体を把握することは、全体のバランスの歪みを知るために重要です。 骨格の歪みが、内臓の不調に原因がありことは珍しいことではありません。 自然の一部である生命としてとらえる場合、自然の移り変わりや気候の変化の影響を考慮することを意味します。 私たちの皮膚は、寒い冬には毛穴を閉じて、体温を保つように調整しますし、暑い夏には汗をかいて、体温を下げるように調整するようになっています。 ペットに犬や猫を飼っておられる方なら、毛が生え変わることを何度も経験されていると思います。 我々も自然の一部で