top of page

処暑の時期に身体を整える方法

8月27日
読了時間: 4分

更新日:9月7日

暑さの中に秋の気配を感じる頃


8月23日、二十四節気の「処暑」を迎えました。「処暑」とは、文字通り「暑さが処(お)さまる頃」という意味です。夏至を過ぎ、日が少しずつ短くなり、季節は確実に秋へ向かっています。


とはいえ、今年の夏は「処暑」と呼ぶには、あまりにも暑いです。残暑が厳しく、強い日照りが続いている地域もあります。一方で、別の地域では記録的な大雨や豪雨によって、大きな災害が起こっています。同じ日本の中でも、「乾き」と「水」が極端に分かれています。このような自然環境の変化は、私たちの身体にも影響を与えます。


お盆を過ぎて、身体の疲れが表に出る


お盆休みが終わり、日常生活に戻った頃から、「身体が重い」「朝から疲れている」「眠っても疲れが取れない」「胃腸の調子が悪い」「腰や肩が急に痛くなった」といった声が増えてきます。夏の間、暑さに耐えながら仕事を続けたり、旅行や帰省などで普段とは違う生活を送ったりして、知らず知らずのうちに身体へ負担をかけていたのかもしれません。


さらに、暑さによる睡眠不足、冷房による冷え、冷たい飲食物、食欲の低下などが重なると、身体を支える力そのものが弱まります。そして、身体に余裕がなくなったときに、以前から抱えていた症状が顔を出すことがあります。「持病が悪化したように感じる」というのも、この時期に注意したい変化の一つです。


東洋医学では「季節の変化」も身体の一部


東洋医学では、人間を自然から切り離して考えません。暑ければ身体は汗をかき、体温を調節します。湿度が高ければ身体の水分代謝にも影響します。日照時間が変われば、睡眠や活動のリズムも変化します。つまり、私たちの身体は常に外界と関わりながら生命を営んでいるのです。


処暑は、まさにその変化を感じる時期です。まだ暑さは残っていますが、自然界では少しずつ秋へ向かっています。この「まだ夏なのに、身体は秋へ向かい始めている」という季節のずれが、疲労を感じやすくする一因とも考えられます。だからこそ、この時期は「夏の疲れを取る」だけではなく、秋を迎える身体へ切り替えていくことが大切です。


処暑の養生――頑張るより、整える


まず大切なのは、睡眠です。暑さで寝苦しい日が続いても、できるだけ就寝と起床の時間を大きく乱さないようにしましょう。冷房を我慢する必要もありません。ただし、身体を冷やしすぎないことが重要です。特にお腹や腰が冷えていると感じる方は、冷たい飲み物や食べ物を少し控えてみるのも一つの方法です。


食事も、無理に栄養を詰め込む必要はありません。消化しやすく、温かいものを中心に、食べられる量をきちんと食べることが大切です。そして、疲れているときほど「何かをしなければ」と頑張りすぎないことが重要です。身体には、自らバランスを取り戻そうとする力があります。養生とは、その力を邪魔しない環境をつくることでもあります。


鍼灸は「治す」だけではなく、身体の変化を見つめる


この時期、症状が強くなってから治療を受けるのではなく、「なんとなく身体がおかしい」「いつもの自分と違う」「疲れが抜けなくなってきた」といった段階で身体を見てもらうことも大切です。東洋医学では、痛い場所だけを見るのではなく、顔色、声、睡眠、食欲、便通、冷え、脈など、身体全体の状態を確認しながら、その人の現在のバランスを考えていきます。


症状だけを追いかけるのではなく、なぜ今、この症状が現れているのか。そこを一緒に探していくのが鍼灸治療です。処暑は、夏の終わりであると同時に、秋の始まりでもあります。季節が変わるように、身体も変わります。「まだ大丈夫」と無理を重ねるのではなく、少し立ち止まって、自分の身体に目を向けてみてください。


お盆明けから疲れが抜けない方、持病や慢性的な症状に変化を感じている方は、一度身体全体の状態を確認してみることをおすすめします。和鍼治療院では、症状だけを見るのではなく、四診を通して身体全体の状態を確認し、その時々の身体に合わせた鍼灸治療を行っています。季節の変わり目を、無理なく乗り越えるために。


処暑の今こそ、身体を整えるタイミングです。

最新記事

すべて表示

コメント

5つ星のうち0と評価されています。
まだ評価がありません

評価を追加
  • Facebook

Copyright Washin Oriental Medical Office. All Rights Reserved

bottom of page