薬に頼らない生理痛との向き合い方
- 7月28日
- 読了時間: 2分

その痛み、身体からの声かもしれません。
「毎月のことだから」「みんなも痛いって言ってるし」「薬を飲めば楽になるから」
そんなふうに、その痛みを“当たり前”として受け入れていませんか?
生理痛は、決して「ふつう」ではありません。それはあなたの身体が、**何かを訴えている“声”**かもしれないのです。
現代では、多くの女性が月経困難症やPMS(月経前症候群)に悩み、市販薬やピルなどの対処療法に頼ることが“常識”のようになっています。でも東洋医学の視点から見れば、生理痛は「結果」であって、「原因」ではありません。
東洋医学では「通じざれば即ち痛む」と言います。気や血(けつ)の流れがどこかで滞ったとき、痛みが生じるのです。たとえば──
冷えやストレスで「気の巡り」が悪くなっている
長時間の座りっぱなしや運動不足で「瘀血(おけつ)」がたまっている
食生活の乱れや睡眠不足が「脾胃」を弱らせている
感情の抑圧や怒りが「肝」を傷めている
こうした生活・心・身体の乱れが、月経という節目に表れてくるのです。
けれど多くの場合、「とりあえず鎮痛剤」で痛みを消してしまい、身体のサインに気づかぬまま、数年、あるいは何十年も過ぎていきます。そうして年齢を重ねるにつれ、頭痛・冷え・不眠・不妊・更年期の不調へと姿を変えていくことも少なくありません。
生理痛を「病気」と決めつける前に、そして「薬で抑えるしかない」と諦める前に、ぜひ一度、自分の身体のリズムに耳を澄ませてみてください。
痛みの奥には、**あなた自身の「生き方のゆがみ」**が隠れていることもあります。それは決して責められるべきことではなく、「いま、ここから整えていこう」という身体からのメッセージなのです。
東洋医学や鍼灸では、その方の体質・気質・生活背景を丁寧に見つめながら、気血の巡りを整え、根本から「めぐる身体」へと導いていきます。
そして何より、**「女性が自分の身体と対話する力」**を取り戻していく。それが本当の治療であり、再発を防ぐ唯一の方法だと、私たちは考えています。
どうか、その痛みを「仕方ない」と片づけず、あなた自身の中にある“整える力”に、目を向けてみてください。




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