穀雨
- 4月20日
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穀雨とは何か ― 春の終わりに訪れる「整える時間」
二十四節気のひとつである**穀雨**(こくう)は、例年4月20日頃から5月5日頃にあたります。穀物を潤す恵みの雨が降り、大地が本格的に作物を育てる段階へと移る、春の締めくくりの節気です。
山々は新緑に包まれ、草木は勢いを増し、自然界は「生長」から「充実」へと向かいます。一見すると安定した良い季節のように感じられますが、身体の内側では大きな切り替えが起こっており、実は不調が現れやすいタイミングでもあります。
今年の穀雨 ― 花粉症と寒暖差が長引く春
今年の特徴としてまず挙げられるのが、花粉症の長期化です。ヒノキ花粉の影響により、鼻水や鼻づまり、目のかゆみ、喉の違和感といった症状がなかなか収束せず、例年よりも長引いている印象があります。
さらに、寒暖差の大きさも見逃せません。朝晩は冷え込む一方で、日中は5月下旬並みの気温まで上がり、汗ばむような日も増えてきました。この急激な温度変化により、身体はうまく順応できず、自律神経のバランスを崩しやすくなっています。
つまり、外側はすでに初夏のような様相を見せているにもかかわらず、身体の内側には春特有の冷えや水分が残っている――この“外と内のズレ”が、今年の不調の大きな要因です。
東洋医学から見た穀雨の不調の正体
東洋医学では、春は「肝」が主役となり、気の巡りを活発にする季節とされています。そして穀雨は、その肝の働きが一段落し、「脾」へと役割が移行していく重要な節目です。
脾は、消化吸収や水分代謝を担う臓腑ですが、この切り替えがうまくいかないと、体内に余分な水分、いわゆる「湿」が停滞します。
この湿の影響により、
・身体が重だるい
・むくみやすい
・食欲が落ちる
・便が緩くなる
・花粉症が長引く
といった症状が現れます。
特に今年のように気温の上下が激しい場合、身体は外気に振り回されやすく、内側のバランスが崩れやすくなります。花粉症も単なる外的刺激ではなく、この「湿」や「巡りの悪さ」が関与していると考えることが重要です。
穀雨の過ごし方 ― 夏を左右する大切な習慣
穀雨は、春の乱れを整え、夏に備えるための“最終調整期間”です。この時期の過ごし方が、その後の体調を大きく左右します。
まず意識したいのは、胃腸への負担を減らすことです。冷たい飲み物や食べ物は控え、温かく消化に優しい食事を心がけることで、「脾」の働きを助けます。また、水分の摂りすぎはかえって湿を増やすため、自分の状態に合わせた適度な摂取が大切です。
さらに、軽く汗ばむ程度の運動は、体内に滞った水分を外へと排出し、気の巡りを整える助けとなります。ただし、春の勢いのまま無理に活動しすぎると、かえって消耗してしまうため、「少し控える」くらいの意識がちょうど良いでしょう。
不調を感じたときこそ、整えるタイミング
穀雨の時期に感じる違和感は、決して一時的なものではありません。ここで整えずに放置すると、不調はそのまま夏へと持ち越され、慢性的な疲労や自律神経の乱れへとつながることもあります。
逆に言えば、このタイミングでしっかりと身体を整えることができれば、初夏から夏にかけて驚くほど快適に過ごすことが可能になります。
和鍼治療院では、この穀雨の特性を踏まえ、体内の「湿」を取り除き、「脾」の働きを高める施術を行っています。花粉症が長引いている方や、身体の重だるさが抜けない方にとっては、まさに今が体質改善の好機です。
まとめ ― 穀雨は「整えることで差がつく季節」
穀雨とは、単なる季節の移ろいではなく、身体にとっての重要な転換点です。春の乱れをリセットし、夏に向けて土台を整えるこの時期をどう過ごすかで、これからの体調は大きく変わります。
花粉症が長引く、身体が重い、疲れが抜けない――そうしたサインを見逃さず、今この瞬間から整えることが大切です。
季節に沿った身体づくりを意識しながら、穀雨という節気を上手に活かしていきましょう。必要であれば、専門的なケアを取り入れることも、より良い選択となるはずです。




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