腰痛と骨盤矯正

和鍼治療院の症例

脊柱管狭窄症の症例

東洋医学による腰痛治療

80代女性 Mさん

10年ほど前にご主人が他界され、それから右足の裏に痺れが現れるようになる。

息子さん夫婦とお孫さんの5人暮らしをされています。

家事のほとんどをお嫁さんがしてくれるので、身体的な負担はほとんどありません。


足の裏に痺れが出るようになってからしばらくして、両方の太ももと下腹部に冷える感じがするようになる。
歩行時に足の裏の痺れが強くなり、歩くのが困難になる。

足の踏ん張りがきかなくなり、ヨロヨロとなることに不安を感じる。

 

整形外科にて診察を受けて、脊柱管狭窄症であることがわかる。

状態が悪化すると、泌尿障害が出ることがあると言われて、精神的にショックを受ける。

一年以上に渡って痛み止めの薬を飲んだにもかかわらず、全く効果はなく、痛みと痺れがひどくなるため、治療に疑問を持つようになり、あきらめるようになる。

太ももから足の裏にかけての痺れが改善せず、徐々にひどくなることに恐怖感を感じるようになり、自殺を考えるようになる。

 

心配された娘さんから治療の依頼があり、鍼灸治療を始めることになりました。

以前に和鍼治療院以外で鍼灸治療を試してみたことがあるそうでした。

その時、効果を感じることができなかったので、初診時も半信半疑で治療を受けておられました。

治療を始めて、一か月ほどすると痛みと痺れに変化があることを実感され、和鍼治療院の治療方法を信頼してもらえるようになりました。

治療後、下腹部や太ももの冷えがかなり改善するのですが、しばらくすると再発し、足の裏の痺れも再発することが続きました。

体質を変えるのには時間がかかりますので、じっくりと焦らず、我慢の治療を続けてもらいました。

一年ほど経過すると、腰から足の裏にかけての痺れが半減し、歩く姿勢に安定感がでてきました。

踏ん張りがきかなかった足の裏の感覚が少し改善し、痺れは残るものの、歩行がしやすくなったと喜んでもらえました。

 

腹部と太ももの冷えがかなり気になるようで、常にカイロを入れておられました。

「冷え」が原因のようにも感じましたが、実際は「気滞」が原因でした。

痛みと痺れで長い期間苦しんだことで、気持ちがネガティブになりやすくなっておられました。

やりたいことの多くをあきらめてしまい、家に閉じこもるようになっておられたので、唯一の楽しみになっていた銭湯へは、安心して行ってもらえるように治療を心がけました。

 

80代で足腰の筋力の衰えがあり、狭窄症で歩くことが減少したことで、月日を追うごとに低下していくのがわかりました。

治療の後に、歩行トレーニングを入れて、歩き方の矯正と筋力アップのお手伝いもさせていただきました。

 

狭窄症の症状が出てから、対症療法のみの治療を続けておられたので、私が治療を始めた頃には、かなり状態が悪化されていたように思います。

痛み止めや神経ブロックは、根本的な病の改善にはなりませんので、やはり安易に頼りすぎるのはよくないように思います。

Mさんの症状は、痛みと痺れに加えて、冷感を伴っていました。

横になって休んでいても、下腹部の冷えが気になって、かなりつらい日が続いたようです。

鍼灸治療をするようになって、徐々に冷える感じも改善し、睡眠の質が良くなったことに大変喜んでもらえました。

痛みや痺れも完全に消失することはできませんでしたが、症状を感じる範囲が狭くなり、苦痛が減少したことで、気持ちが明るくなってもらえました。

QOLの改善に効果があったと思います。