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ストレス学説 (下)


ハンス・セリエは、ストレッサーとストレスの関係を軸に、生体の防衛反応について証明することに成功しました。

ストレッサーを受けた生体は、視床下部にある自律神経の中枢が興奮を起こし、交感神経を通じて副腎皮質に作用が及び、ここからアドレナリンが分泌されます。

アドレナリンが分泌されると、交感神経が分布している内臓血管などを刺激します。

このような交感神経ーアドレナリン系の働き「緊急反応」と呼びます。

緊急反応が起こると、肝臓に貯えられていたグリコーゲンを分解し、筋肉に充分なブドウ糖を送り届け、いつでも活動態勢となる準備を調えます。

さらに、交感神経ーアドレナリン系が賦活されることで、下垂体前葉に作用がおよび、前葉からの副腎皮質ホルモンの分泌を促進します。

副腎皮質ホルモンが分泌されることで、副腎皮質の活動が促進し、糖質代謝に関係するステロイドホルモンの分泌を促進し、刺激に対する身体の体制が整えられます。

下垂体前葉ー副腎皮質ホルモン系の働き「汎適応症候群」と呼びます。

そして「緊急反応」と「汎適応症候群」は相互に関連して、生体の防衛反応として働くのです。

まず、生体が何らかの刺激を受けると、「緊急反応」によってアドレナリンが分泌され、このアドレナリンが視床下部を介して下垂体前葉に働き、副腎皮質刺激ホルモンの分泌を促進することで副腎皮質から副腎皮質ホルモンを分泌させます。

これによって「汎適応症候群」の体制が整うことになります。

私たちには、自らの身体を一定のバランスを保つための機能が備わっています。

この機能のことを「恒常性」と呼んでいて、体温を一定に保つこと、身体を健康に保つこと、身体を修復すること、病原菌などから身体を守ることなどの役割があります。

恒常性がきちんと働くためには、自律神経系、内分泌系、免疫系3つが協調して働く必要があります。

セリエの「緊急反応」と「汎適応症候群」は、私たちの心と身体がストレッサーの影響を受けた際、恒常性に関係する自律神経と内分泌系がどのように協調し、身体に作用するをのかをわかりやすく説明しているのです。