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「病」の考え方 (後編)


抗生物質が出現した事により、細菌性の病気が激減し、内因性の疾患が増加しました。 内因性疾患の治療方法においては、攻撃的な西洋医学は力を発揮できません。 当然ですが、自らを攻撃することはできないからです。 この点においては、自らのホメオスタシスを高める東洋医学が受け入れらるようになっています。 抗生物質やワクチンの発見は、人類に多くの恩恵をもたらしました。 特に戦争による劣悪な環境においては、菌やウイルスによる病の増殖を食い止めることが急務であり、しかも負傷者の速やかな回復が求められていました。 しかし、その一方で耐性菌という恐ろしく強靭なウイルスも作り出してしまうことになります。 人類は菌やウイルスに圧勝したくても、菌やウイルスも必死で生き残ることをあきらるはずがなく、終わりなき悪循環を繰り返すことになりました。 そもそも人体には、調和を乱すものが体内に侵入したらすぐに追い出し、調和を取り戻そうとする働きがあります。

それは、ブログでなんども取り上げているホメオスタシスの役割です。 東洋医学は自然との調和を何よりも大切にします。 それは、人自身も自然界の中の一固体に過ぎないということが前提になっているからです。 そのため、たとえ調和を乱すものであっても攻撃して殺すのではなく、「体の外へ追い出す」という考え方をします。 治療の際には、汗、尿、便、血などを上手に利用することで、病原体を排出するようにもっていきます。 身体が備えている機能を使って、体調を整えるので、環境にも人体にも優しい医学と言えます。 病原体との共存共栄も、自然界の仕組みを考えると大切なことなのでしょう。 もう一つ、東洋医学が治療において重点をおいていることがあります。 それは、体力があるのか、ないのかという問題です。 東洋医学では、「気虚」なのか、「邪実」なのかで治療法が全くことなります。 生命力を上げることに重点を置くのか、病原体を取り除くことに重点をおくのか、治療の根本を決めるために、体力(元気)の有無を調べることから始めます。 さらに体力の有無は、治療の刺激量をどの程度にするのかを決める上で欠かすことができません。 体力の低下している人に、強い刺激を加えることは、生命にかかわることになります。 このように人の体力は千差万別であり、治療方法を固定することはできないのです。 それゆえに、東洋医学は、ひとりひとりの体質や体調に合わせたオーダーメイドの治療となります。 最後に、健康を保つために重要なこと上げてみます。

健康を維持するためには、抵抗力をつけておく、疲れを溜めない、故障を起こしたら早めに修復するといったことが大切です。 抵抗力をつけておけば、ウイルスや菌などの病原体があっても、発症せずに健康でいることができます。 疲れを溜めないことは、生命力を保つために重要であり、病原体の侵入を防ぐだけでなく、内部環境を安定的に保つためにも大切な要素です。 どこかに異常を感じたときに、早めに治療を選択することは、病を長引かさないため、さらには病の伝変を防ぐためにも重要です。 なぜなら、故障した部位をかばうことで、体のバランスをとろうと他に部位に負担をかけることになり、それまでなんでもなかった部位までもが悪くなることがあります。

これらのことは、健康を保つために大切であり、東洋医学では「養生」として昔から大切にされている知恵であります。

和鍼治療院では、東洋医学に基づいた治療にこだわりがあります。

西洋医学と東洋医学の考え方の違いを知っていただき、自分に合った治療法を選択してほしいと思います。