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ウイルスと免疫の攻防 (下)


最終決戦である、ウイルスと免疫システムとの全面戦争に突入すると、戦場は初期に感染した部分だけではなくなり、全身へと拡大することが多くなります。 一部のウイルスは、リンパ管を通ってリンパ節に到達し、そこでマクロファージの抵抗を受けて、激しい闘いを繰り広げます。 その一方で、免疫システムもIgAの抗体による防衛だけでなく、いよいよ白血球が全面的に介入するようになります。 白血球には、マクロファージ、顆粒球、リンパ球があります。 マクロファージは独自のやりかたで、ウイルスやウイルスに感染した細胞を探し出して破壊します。 マクロファージの戦いの場は、喉の粘膜に限らず、あらゆる場所となるので、のど以外の部位である関節の筋肉や頭などに痛みが出ることになります。 さらにウイルスとの戦いが長期化すると、リンパ球が中心となってウイルスの駆除に乗りだします。 リンパ球には、NK細胞、T細胞、B細胞の種類があり、役割がそれぞれにあります。 T細胞やB細胞には、ウイルスを選択的に攻撃する能力があり、最終段階の免疫システムとも言えます。 B細胞は、ウイルスに対して特異的に作用する抗体を作ります。 T細胞には、ヘルパーT細胞とキラーT細胞の二つがあり、ヘルパーT細胞は抗体の生産を指令して、キラーT細胞は直接、ウイルスを認識して、破壊します。 白血球を主体する免疫システムは、華麗な連係プレーであり、ウイルスを撲滅するための最終手段なのです。 このような最終防御システムが働きだすと、ウイルスには勝ち目がほとんどなくなり、多くの場合、病気が快方へと向かいます。 この強力な免疫システムがあるおかげで、インフルエンザだけに限らず、ガンなどの病気にも打ち勝つことができるのです。 インフルエンザに関して、この強力な防衛システムが働くまでには、最初のマクロファージが働き出してから、10日ほどかかるそうです。 そのため、インフルエンザに罹患して、粘膜細胞が回復するまでにかかる日数は、潜伏期間を含めて、10日間ということになります。 残念ながら、インフルエンザウイルスそのものに対する治療薬は存在しません。 そのため、インフルエンザから早期に回復することを試みるのであれば、免疫機能を高めることしかありません。 バランスの良い食事と、休息が、免疫力を支えるために必要です。 そして、東洋医学には、風邪の状態を速やかに改善する独自の治療法がありますので、それを選択していただくことも免疫力を高めることになると考えています。 東洋医学の治療法についてもご紹介していく予定です。