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悪性腫瘍の縮小に挑む (乙)


Mさんの治療は今年の1月から始まりました。

初診時、肺がんの診断から3か月弱を経ていましたが、最初の望診で体力の低下がないように思いました。

やや顔の気色に陰りがありましたが、神があり、眼力も普通です。

少し気になったのは口周りの気色ですが、暗い印象がまだ少ない感じでした。

先天・後天の両方の気が充実していてることから、現在の正気ならば邪気と十分に戦える状態であると判断しました。

邪気には、湿痰と気滞、内熱と瘀血の4つを確認。

舌診では、全体に白く苔が覆っており、舌尖と舌辺が無苔で、特に舌尖の無苔が大きいのが特徴です。

これは身体の上部に邪熱があることを示唆しており、心臓や肺臓に関連がある可能性を考慮する必要があります。

つまり肺がんの進行が舌上に現れていると仮定できます。

苔が舌の先の方に広がるようになれば、苔を消去していた邪熱が治まり、正気が改善していることになります。

これは病の進行と元気の力強さを客観視するために、東洋医学が用いるとても重要な望診の一つです。

さらに舌の裏に舌下静脈がくっきりとあることから、瘀血の存在も確認しています。

ガンを構成する要素は、瘀血、内熱、湿痰、それらを結びつける気滞の4つにあります。

体表観察によってこれらの4つを確認することができました。

その後、脈診にそって順番に体調を整える治療に入りました。

臓腑では、脾・肝・腎の3つ。

この調整を週2回のペースで始めました。

幸い、同時期に食事に関しても工夫を開始されており、炭水化物を制限し、野菜を多く摂ってもらうことができました。

パン食を控えてもらったことで、湿痰の除去がスムーズに進み、邪気が一つ消失し、脾を調整する必要が一か月でなくなりました。

週に2、3回、ジムでマシンを使ったトレーニングとダンスをされています。

少し身体に負担をかけすぎているように感じていましたが、気分転換になるそうなので、週二回程度にしてもらいました。

2か月目からは趣味や旅行で忙しいとのことで、週一回の治療ペースを希望されました。

治療ペースとしては不十分でしたが、治療よりも優先したいことがあるようなので、ご本人の希望に沿う形で、治療を続けました。

初診から3か月が経過した頃、なかなか変化のなかった気滞にようやく改善の徴候が出てきました。

背部の起立筋全体が緩み始めたことにより、肺兪や心兪のツボが浮いてきてしっかりとし、背部全体の肌のツヤが良くなりました。

この頃になると、便秘がすっかり改善し、毎日バナナ状のしっかりした便が出るようになりました。

このことは腸内環境がかなり改善したことを伺える内容で、免疫力の向上につながると思いました。

しかも夜間尿が3回から1回に減少しており、腎気も増している様子でした。

治療の度にMさんも、「調子が良いよ」とおっしゃっていたので、4月の検査では良い結果が出るのではないかと期待が高まりつつありました。