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陰陽バランスと養生


「四気調神大論」に記載された内容によると、春夏秋冬には規則性があることがわかります。

私たち人類も地球上の生物であることに変わりなく、地球の陰陽バランスの影響を常に受ける立場にあります。

しかも、私たちの体内にも陰陽のバランスがあるため、地球の陰陽バランスとの調和を図ることが健康を維持するためにとても大切になります。

もしもこれに背いてしまうと、次の季節に病が生じることになると戒めています。

それゆえ、四季に応じた養生を心掛け、未来の体調に配慮することが大切です。

病気になってからの治療法も大事ですが、それ以上に、病になる前に予防を講じることが重要ということが指摘されています。

「既乱を治さずして未乱を治す」ということわざがあります。

これは、国を治める際に、世の中が乱れてから何かをするのではなく、戦乱が起こる前にこれを防ぐことを意味します。

これを医療に用いて、病気を発生してから治療法を講ずるのは、喉が渇いてから井戸を掘ることと同じであるとし、すでに治療が手遅れであると述べているのです。

現代社会は文明の恩恵を享受し、とても生活がしやすく便利で、物質的にも豊かです。

食べたいときに食事ができるようになったのは、人類の長い歴史においてごくごく短い期間にしかすぎません。

急激な生活環境の変化に、身体が適応できないかもしれないと考えることは大切です。

例えば、夏の暑いときに、冷蔵庫にある冷えたジュースやアイスを求めることはたやすいことになっています。

このようなことは、「黄帝内経」が書かれた時代には決してありませんでした。

それゆえ、その中に「夏場に冷たいものを摂取すること」に対する記載は見られません。

しかし、夏の不養生が次の季節に影響を与えることは、「四季調神大論」からも配慮する必要があります。

そのことを踏まえて、現代の問題点を考えてみましょう。

消化吸収に関係する「腸」には、100兆もの細菌が共生しています。

人の細胞が60兆ぐらいと言われていますから、その数がどれほど多いものであるかがわかります。

「腸」は、冷えることや精神的なストレスに非常に敏感であり、たやすく下痢を起こしてしまいます。

「四季調神大論」に、「天と地の間に、陰と陽の気が盛んに交流するのが夏の季節」とありました。

適度に体内の陽気を発散することは大切ですが、体内を冷やすことで陽気を減退させることは体内の陰陽バランスを崩すことになり、次の季節での病の原因となってしまします。

夏場に冷たいものを飲食することは、なんらかの影響を身体に与えると推測すべきです。

東洋医学の叡智は、「真理」に基づく内容であり、その内容をよく吟味することが大切です。

そして新しい時代に即した養生法を考え、それを実践することがこの教えを活用することになります。

日本では残念ながらこの教えを知る人は少なく、それゆえ不養生となり、体調を崩し、さまざまな病に悩まされている人が多いように思います。

とくに日本人の多くは、「冷え性」で悩んでおられるように感じます。

「冷え性」にもいろんな原因といろんな病気がありますので、どのようなタイプがあるのかを次のブログでご紹介します。