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「病」を考える

腰痛だと「腰痛のツボ」に鍼を打つ、風邪を引いたら「風邪の薬」を飲む。

例えば風邪の時は、「葛根湯」と信じて疑わない方が多いのではないでしょうか。

このように病名を設定して治療薬を決めたり、治療方法を決定するのは、実は西洋医学の考え方です。

鍼灸には、腰痛に良く効くとされる「特効穴」はあります。

しかし、本来の東洋医学はそれを優先して治療することはありません。

特効穴の考え方もどちらかというと西洋医学の考え方に近いように思います。

東洋医学は病名を決定するだけで治療をすることはなく、西洋医学とはまったく異なる考え方を用いる医学なのです。

 

病は症状が同じであっても、その原因が異なることがあります。

しかも病にかかる人の体質やその時の状態によっても発症の仕方が異なります。

腰痛は腰部に痛みが出る症状ですが、その原因が腰付近の骨や筋肉のトラブルとは限りません。

年齢によって腰痛の原因や状態が異なる可能性があることは、想像してもらえるのではないでしょうか。

また、同じ病であっても、初期の症状が時間が経つにつれて変化し、異なる症状になることがあります。

最初は腰の痛みだけだったものが、足にも痛みや痺れが出ることもあります。

このような病の変化に対応することが、治療の際には必要になります。

 

こういった病の特徴を正確に把握し、的確な治療方法の選択をするために用いるものが「証」です。

東洋医学は「証」を立てて、それに基づいて治療を行う医学なのです。

和鍼の未病治
薬に頼らず、身体にやさしい治療法があります

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薬には副作用があり、長期的に使用したくはありません。 鍼灸治療は、みなさんの体質と体調に合わせた優れた治療法です。

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