小児科疾患
日本古来から伝わる「小児鍼」
日本には、昔からカンムシに良く効く治療法があります。
カンムシとは、病気ではありませんが、半健康状態であり、何かしら心身にトラブルがあることを示しています。
言葉がおぼつかない子供さんにとって、自身の身体の状態を表現する術はありません。
東洋医学は、皮膚の状態から身体の状態を診察する術があります。
おなかや背中の皮膚にはたくさんのツボがあり、とても重要な反応が現れます。
それらの反応を丁寧に察知して、皮膚の緊張を和らげることで調整するのが「小児鍼」です。
「小児鍼」に使う鍼は、皮膚に刺入することはありません。
副作用の伴う薬を使わずに、安全に治療できるところは、最大の魅力だと思います。

東洋医学コラム
「顔色は、身体の“内側”が語るサインです」
—— Yさん(40代・女性)のケースから学ぶ、美容と東洋医学の関係
「最近、顔色がすぐれない気がする」「目の下のクマが取れない」「まぶたがむくんで、目が重たい」そんなふうに感じること、ありませんか?
肌のトラブルやむくみ、顔色の変化は、単なる“美容の悩み”に見えて、実は身体の内側からのサインであることが多いのです。東洋医学では昔から「顔は身体を映す鏡」と考えられています。目、口、鼻、耳、まぶた…顔にあるそれぞれの部位は、肝臓・胃腸・腎臓など
五臓六腑と深く関わっており、その不調は顔に現れるとされています。
Yさんの場合:肌に出た“お疲れサイン”
今回ご紹介するYさん(40代)は、中学生の男の子を育てるお母さん。ちょうど1年前、引っ越しをされた直後から「疲れが抜けにくい」と感じるようになり、最近では目の下のクマや、顔のむくみ・くすみが目立つようになってきたとのこと。
ある日、お子さんに「ママ、顔色悪いよ」と言われたことがきっかけで、ご自身でも気にするようになり、当院にご相談にいらっしゃいました。
顔から見える、身体の内臓バランス
初診の段階で、顔全体の「気色(きしょく)」がくすみ、気血の流れが滞っていることが見て取れました。
目の下のクマやまぶたのむくみも、胃腸(消化器系)の疲れが原因と考えられます。じっくりお話を伺うと、やはり引っ越しをきっかけに、慢性的な疲労感が強まり、身体がうまく回復できずにいたことがわかりました。
目指すのは「顔色が変わる=内臓が整う」こと
Yさんには、消化器の働きを高め、全身の巡りを整える治療を行いました。すると、初回の治療直後から顔に血色が戻り、体が温まる変化が見られました。3回目の施術が終わる頃には、目の下のクマがほとんど目立たなくなり、足の裏の冷えも大幅に改善。「朝起きるのがラクになった」とのお声もいただきました。
