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啓蟄

  • 7 日前
  • 読了時間: 3分
大阪本町鍼灸 和鍼治療院
大阪本町鍼灸 和鍼治療院

二十四節気の「啓蟄(けいちつ)」は、毎年およそ3月5日頃から始まります。2026年は3月5日から3月19日頃まで。春分前、天地の陽気が一段と動きを強める時期です。

「啓」はひらく、「蟄」は土中にこもる虫

冬のあいだ静かに潜んでいた生命が、春雷に応じて動き出す――それが啓蟄です。

立春、雨水を経て、春の気は内側から外側へ、そして地中から地上へと一気に噴き上がります。

今年は2月23日頃から花粉症の悪化傾向がみられます。節分の頃は、のぼせを背景にした咳や鼻水が中心でしたが、現在は目のかゆみが主体となり、くしゃみや透明な鼻水が増えています。特に朝夕の冷え込む時間帯に症状が強まる方が多く、目のかゆみが非常に強い印象です。

目と鼻は密接につながっています。涙腺は鼻の奥と交通しており、目に炎症が起これば鼻粘膜にも影響が及びます。東洋医学では、目は「肝」、鼻は「肺」と関わります。春は肝の気が旺盛になり上昇しやすい季節。一方で朝夕の冷えが残ると体表が収縮し、水分代謝が滞ります。つまり今は、「春の上昇」と「残る冷え」が交差している状態です。

そこで養生の鍵になるのが、“しっかり汗をかくこと”です。

啓蟄は動き出す節気。内にこもったものを適切に外へ出すことが重要です。

体を温め、汗をかくことで、

・体表の冷えが解消される

・発汗により余分な水分が排出される

・気の巡りが整い、上逆が鎮まる

気が鬱して上にこもると「のぼせ」になりますが、巡っている気は熱感を残しません。

朝の軽いランニングや早歩きの散歩など、ややしっかり汗ばむ程度の運動は、春の不調に対して理にかなった方法です。

ただし注意点もあります。発汗後に冷やさないこと。夜遅い激しい運動は避けること。体力が落ちている方は運動量を調整すること。発散は必要ですが、消耗は禁物です。

しかし、ここで大切なのは――

花粉症を「毎年の春の恒例行事」にしないことです。

症状を抑えるだけでは、体質は変わりません。目のかゆみも、鼻水も、身体の内側のアンバランスが毎年同じ季節に表面化している結果です。

東洋医学における根本治療とは、

・春に過剰に上昇する肝気の調整

・肺の宣発粛降機能の回復

・水分代謝の立て直し・冷えの除去

これらを季節が来る前から整えていくことです。

実際、和鍼治療院では、花粉が本格化する前から体質調整を行い、症状を軽減、あるいはほとんど出さずに春を越される方も少なくありません。

発症してからの対処も可能ですが、本質は「春に乱れない身体をつくること」にあります。

啓蟄は、身体が動き出すサインをはっきりと示す時期です。目のかゆみや鼻水は、不快な症状であると同時に、体質改善の好機でもあります。

毎年繰り返す花粉症を、この春で終わらせたい。薬に頼り続けるのではなく、体質から変えていきたい。

そうお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

自然のリズムに沿って整えることで、春はもっと穏やかになります。啓蟄という「動き出す季節」こそ、根本から整え始める最良のタイミングです。

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