施術内容
「病気を治す力」を引き出す治療法
東洋医学と出会うまでは、「薬を飲むこと」が病気を治すために必要不可欠であると信じていました。
おそらく、現代の多く方がそのように思っておられるのではないでしょうか。
しかし、わたし自らが鍼を持ち、治療をするようになって気づいたことがあります。
それは「私たちひとりひとりに、身体を癒す力が備わっている」ということでした。
「病」とは、自分の思い通りにならない苦しみのひとつでありますが、身体に備わっている自然治癒力を活性化できれば、苦痛を和らげたり、元気を取り戻したりすることが可能となります。
東洋医学には、外部から侵入してくる病原体への抵抗力を高めることや、傷ついた身体の回復を促進する方法を探求してきた歴史と実績があります。
この素晴らしい叡智を活用しないことは、非常に惜しいことです。
世界保健機構(WHO)では、鍼灸治療が46種類の疾患に効果があると認定しています。
疾患の種類も、運動器疾患以外に、消化器や循環器といった内臓の疾病、眼科や耳鼻科などの感覚器の疾病など多岐にわたっています。
さらに、おおやけに認められたもの以外にも、東洋医学の効果が期待できるものはまだまだあります。
これだけ多くの疾病に対応し、効果を発揮することが可能なのは、自らの身体に備わっている治癒力を活性化して、病気への抵抗力を高めるからではないでしょうか。
日本には古くからこの叡智が伝わっているのに、この現代においてあまり知られていないという現状があります。
和鍼治療院では、病の苦しみに悩んでおられるすべての方に、この東洋医学の叡智を享受してもらい、安全に元気を取り戻していただきたいと思っております。
和鍼治療院の鍼灸には「定評」があります。
質の高い鍼灸治療で、皆さんのコンディションをサポートできることが、私の幸せであり、自らの使命であると思っております。

治療理念
【気のバランスを調整する鍼灸】
私たちの身体には、およそ60兆もの細胞が存在しています。
それらの細胞は単独で存在しているのではなく、お互いに連携し合いながらひとつの生命をかたちづくっています。
このような「全体性」があるからこそ、私たちは生まれながらにして、素晴らしくバランスのとれた存在でいられるのです。
東洋医学には「気一元論(きいちげんろん)」という考え方があります。
すべてのものは「気」から成り立っており、その気が調和することで健康が保たれ、逆に不調和になると病気が生じるとされています。
この「気一元論」は、身体の全体性と深くつながっています。
つまり、私たちの健康とは、「気」が全体としてバランスよく巡っている状態を指します。
ですが、この「気」は常に一定ではなく、環境や感情、生活習慣などの影響を受けて変化し続けています。
たとえ今、不調や病気があったとしても、気の流れを整えることで、再び調和を取り戻すことは十分に可能です。
鍼灸治療は、気の流れを整えることに非常に優れた方法です。
ツボ(経穴)を通じて気に働きかけ、滞った気を流し、過不足のバランスを整えることで、自然治癒力を引き出します。
東洋医学における鍼灸の目的は、まさにこの「気のバランスを調えること」にあります。
和鍼治療院が東洋医学に基づく鍼灸治療を大切にしているのは、身体全体を見つめ、その人本来の力を引き出す治療こそが、真の健康への道だと信じているからです。

【治癒システムの働きを高めるために】
私たちの身体には、生まれながらにして、健康を保つための精巧なシステムが備わっています。
それは、意識しなくても自動的に体内のバランスを調整してくれる「恒常性(こうじょうせい)」と呼ばれる仕組みです。
たとえば、体温を一定に保ったり、ケガを自然に治したり、ウイルスや細菌から身を守ったりするのは、この恒常性の働きによるものです。
しかし、この恒常性がうまく働かなくなると、私たちは病気にかかりやすくなります。
症状の種類はさまざまでも、最終的に病を癒すのは、薬や手術ではなく、本来備わっているこの「治癒システム」なのです。
恒常性は、自律神経系・内分泌系・免疫系という3つの重要な働きが連携することで成り立っています。
しかし、これらを個別に調整しようとするのは非常に難しく、思い通りにコントロールすることはできません。
そこで注目されるのが、東洋医学の考え方です。
東洋医学には「気一元論(きいちげんろん)」という考えがあります。
すべての生命活動は「気」によって成り立っており、この「気」のバランスが健康・病気を左右するというものです。
気のバランスを整えることで、自律神経・ホルモン・免疫のはたらきが一体となって調和し、結果的に恒常性=自然治癒力が高まるのです。
つまり、「気」を調整することが、身体全体の調和を取り戻す鍵となるのです。
この「全体性」と「気一元論」は、どちらも東洋医学の核心です。
そしてこの考え方こそが、私たち和鍼治療院が、東洋医学に基づいた鍼灸治療にこだわる理由です。
鍼灸は、身体にそなわる自然な治癒力を高め、本来のバランスを取り戻すためのやさしく確かな方法です。
病に悩む方々にこそ、この治癒システムの力を実感していただきたいと、私たちは願っています。

【東洋医学にこだわる】
和鍼治療院では、診断から治療まで一貫して、純粋な東洋医学に基づいた鍼灸を行っています。
この東洋医学の視点を取り入れることで、**身体全体のつながり(全体性)**や、**自然治癒力の仕組み(恒常性)**を意識した治療が可能になります。
私たちは、特定の病名や症状だけを対象にした「対症療法」は行いません。
なぜなら、病とは“身体の気のバランスが一時的に乱れた状態”であり、それ自体が回復の過程で起こる自然な反応でもあると考えているからです。
実際、身体のバランスが崩れると、さまざまな症状や不調が現れ、身体の表面や経絡(けいらく)にも関連する反応があらわれます。
和鍼治療院では、その反応を丁寧に観察・分析し、気の乱れを正確に診断。
気のバランスを整えることで、身体の全体的な調和を取り戻し、自然治癒力(恒常性)を最大限に発揮できる状態へと導きます。
これまでにも、現代医学では治りにくいとされる慢性的な症状や、不定愁訴、急な体調不良が、驚くほど改善する例を数多く経験してきました。
急性の病気だけでなく、慢性的に続くつらい症状でお悩みの方にも、
和鍼治療院の東洋医学に基づいた鍼灸治療はきっとお役に立てると、私は確信しています。
