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パーキンソン病 【後編】
パーキンソン病 Yさん 後編 「薬では得られなかった軽さ」 ──鍼灸がYさんの歩みに与えた変化 Yさんが当院に再び訪れた理由は、薬の効果だけでは感じられない**「本当の身体の軽さ」**を取り戻したいという強い想いがあったからに違いありません。初めての鍼灸治療から数回が過ぎた頃、Yさんはこう語りました。 「最初の治療で、身体が軽くなった気がしました。でも、日々の生活ではなかなかすぐに変わらないものだろうと思っていました。けれど、2回目、3回目の治療を受けるたびに、身体の動きが少しずつスムーズになり、歩きやすくなってきました。」 その言葉通り、治療が進むにつれてYさんの身体は徐々に変化し始めました。 左足の運びが改善し、歩行時の引っ掛かりが減少。 特に歩行後の 疲労感の軽減 が顕著で、「翌日になっても身体が重たく感じない」「朝から活動的に動ける」と喜ばれていました。これまでの薬では感じられなかった感覚です。 さらに、鍼灸によって 肩や背中のこわばりが緩み、手のひらや指先の感覚も戻り始めた とお話しされました。薬による一時的な解放感と違い、東洋医学のア
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7月2日読了時間: 3分


パーキンソン病 【前編】
パーキンソン病 Yさん 前編 再び訪ねてきた理由 ──深夜2時の生活と、動かなくなった左足 Yさんが初めて当院を訪れたのは、もう10年ほど前のことでした。当時は、重度の花粉症に悩まされていた時期。紹介で訪れた施術が体に合い、鼻の通りや目のかゆみが大きく軽減したことで、「こんなに楽になるのか」と驚かれたのを、私もよく覚えています。 その記憶が心の片隅にあったのでしょう。今回、再び来院されたのは、まったく異なる症状── パーキンソン病による運動障害 でした。 発症は約2年前。最初は「左手の動きが鈍い」という違和感から始まりました。それが徐々に左半身へと拡がり、やがて左足が思うように前に出せなくなっていった。日常生活に支障が出るようになるのに、それほど時間はかかりませんでした。 Yさんの生活は非常に忙しく、昼間は本業、夜はアルバイトというダブルワークをこなしています。就寝は深夜2時過ぎ。いわゆる「ゴールデンタイム」と呼ばれる22時〜2時の睡眠時間に身体を休めることができていません。これは単なる“寝不足”ではなく、「修復の機会を奪われ続ける生活」と言い換
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6月24日読了時間: 3分
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