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パーキンソン病 【前編】
パーキンソン病 Yさん 前編 再び訪ねてきた理由 ──深夜2時の生活と、動かなくなった左足 Yさんが初めて当院を訪れたのは、もう10年ほど前のことでした。当時は、重度の花粉症に悩まされていた時期。紹介で訪れた施術が体に合い、鼻の通りや目のかゆみが大きく軽減したことで、「こんなに楽になるのか」と驚かれたのを、私もよく覚えています。 その記憶が心の片隅にあったのでしょう。今回、再び来院されたのは、まったく異なる症状── パーキンソン病による運動障害 でした。 発症は約2年前。最初は「左手の動きが鈍い」という違和感から始まりました。それが徐々に左半身へと拡がり、やがて左足が思うように前に出せなくなっていった。日常生活に支障が出るようになるのに、それほど時間はかかりませんでした。 Yさんの生活は非常に忙しく、昼間は本業、夜はアルバイトというダブルワークをこなしています。就寝は深夜2時過ぎ。いわゆる「ゴールデンタイム」と呼ばれる22時〜2時の睡眠時間に身体を休めることができていません。これは単なる“寝不足”ではなく、「修復の機会を奪われ続ける生活」と言い換
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6月24日読了時間: 3分
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