腰痛と骨盤矯正

和鍼治療院の症例

肺がんの症例

東洋医学による腰痛治療

70代男性 Mさん

初診から三カ月間

Mさんの年齢は70代で、細身で背の高い男性です。

毎日、晩酌でウイスキーを水割りで一杯程度、たばこは一日5本は吸っておられます。

一時期、禁煙をしていたそうですが、ステージ4の診断以降、大好きなたばこを少しだけ吸うことを選択されました。

当然、肺がんの最大の原因がたばこであることはご存知の上での喫煙です。

ステージ4の肺がんは余命が6か月から18か月と言われています。

「残りの人生で、大好きなことをしたい」と希望されているので、たばこの喫煙も無理に止めることを勧めませんでした。

 

初診時、肺がんの診断から3か月弱を経ていましたが、最初の望診で体力の低下がないように思いました。

やや顔の気色に陰りがありましたが、神があり、眼力もしっかりされていました。

少し気になったのは口周りの気色ですが、くすみがまだ少ないように感じました。

先天・後天の両方の気が充実していてることから、現在の正気で邪気と十分に戦える状態であると判断しました。

邪気には、湿痰と気滞、内熱と瘀血がありました。

舌診では、全体に白く苔が覆っており、舌尖と舌辺が無苔で、特に舌尖の無苔が大きいのが特徴です。

これは身体の上部に邪熱があることを示唆しており、心臓や肺臓に関連がある可能性を考慮する必要がありました。

つまり肺がんの進行が舌上に現れていると仮定し、苔が舌の先の方に広がるようになれば苔を消していた熱が治まり、改善していることになります。

これは東洋医学が病の進行と元気の力強さを客観視するためにとても重要な望診の一つです。

さらに舌の裏に舌下静脈がくっきりとあることから瘀血の存在も確認しています。

 

ガンを構成する要素は、瘀血、内熱、湿痰、それらを結びつける気滞の4つにあると聞いていたので、体表観察によってこれらの4つを確認することができました。

その後、脈診にそって順番に体調を整えました。

臓腑では、脾・肝・腎の3つ。

この調整を週2回のペースで始めました。

幸い、同時期に食事に関しても工夫を開始されており、炭水化物を制限し、野菜を多く摂ってもらうことができました。

奥様の献身的な料理が、Mさんの体質改善にかなり貢献してくれています。

パン食を控えてもらったことで、湿痰の除去がスムーズに進み、邪気が一つ消失、脾を調整する必要が一か月でなくなりました。

 

週に2、3回、ジムでマシンを使ったトレーニングに、ダンスをされています。

少し身体に負担をかけすぎているように感じていましたが、気分転換になるそうなので、週二回程度にしてもらいました。

2か月目からは趣味や旅行で忙しいとのことで、週一回の治療ペースになりました。

治療ペースとしては不十分でしたが、治療よりも優先したいことがあるようなので、ご本人の希望に沿う形で、治療を続けました。

初診から3か月が経過し、なかなか変化のなかった気滞に改善の徴候がありました。

背部の起立筋全体が緩み始めたことにより、肺兪や心兪のツボが浮いてきてしっかりとし、背部全体の肌のツヤが良くなりました。

この頃になると、便秘がすっかり改善し、毎日バナナ状のしっかりした便が出るようになっておられました。

腸内環境がかなり改善したことを伺える内容です。

しかも夜間尿が3回から1回に減少しており、腎気も増している様子でした。

 

そしていよいよ4月中旬のレントゲン、CTによる検査の日が来ました。

ご本人は、検査の際に放射線を大量に浴びるために受けたくないと主治医には告げているのですが、進行を診る必要があるので検査を勧められるそうです。

期待と不安が混じる今回の検査でしたが、気管支に転移していたガン20mmが14mmに縮小していることがわかりました。

ステージ4の段階で、ガン細胞が減少したことになります。

飲酒、喫煙、治療回数とどれをとってもガンの改善には不利な条件でしたが、進行を止めることと、さらにガン細胞を縮小させることに成功できたことは最高の福音です。

 

Mさん、息子さん、そして奥様に大変喜んでもらえて光栄です。

私自身も、このようなガン治療に携わることができ、最高の効果を出せたことに感謝しております。

 

がん細胞が完全に消失したわけではないので、現在も気を引き締めて治療に専念しております。