健康問答
和鍼治療院による
健康ブームと健康問答
今日の日本は、戦後の苦しい時代を乗り越え、高度成長時代を経たことで、物質的に豊かな時代を迎えることができました。
それと同様にして、平均寿命が右肩上がりに伸び続け、男女ともに80歳という高齢を迎えることができるようになり、高齢者の健康管理が重要視さています。
そのことは、長寿が目標とされていた時代はすでに過去のものとなり、健康に長生きすることが大切な目標となったことを意味します。
また医療技術の発展は、延命処置を可能とし、その結果、生と死の境界線が曖昧となり、それを決定することの難しさを我々に問いかけています。
このような時代となった現代の日本では、当然のように健康への関心は高まり、様々な健康グッズ、健康補助食品、健康法がコマーシャルや雑誌などで宣伝され、人々の興味を惹きつけて止みません。
それらは健康ブームというよりは、まるで儀式のような様相を呈しており、何かしらを用いなければ健康を維持できないのではないかという恐怖心さえ抱きかねない雰囲気があります。
「あれは良い」、「これは悪い」といった内容の話はあちこちで耳にするので、何を信じて良いのか判断に迷うことも多いのではないでしょうか。
そもそも健康法とは、その人自身の体質に合ったものでものでなくてはいけないと思います。
ゆえに健康法とは千差万別であり、単に体に良いというだけで用いることは、本当に正しいと言えるのか疑問が残ります。
そこで和鍼治療院からの提案として、「健康Q&A」を設けることにしました。
血圧がいつも気になる方、コレステロールの薬が手放せない方、サプリメントに頼る生活の方など、本当に必要な健康法を考えるきっかけになれば幸いです。
私一人では荷が重い内容ですので、二人の方を紹介したいと思います。
お一人は帯津良一先生、もう一人は五木寛之さんです。
お二人の対談をまとめた書籍「健康問答」がとても興味深く、私も非常に共感できる内容でした。
世間でも知名度の高いお二人の考え方を参考に、健康に生きるための知恵を深めていこうと思います。
帯津良一
埼玉県川越市に帯津三敬病院を開設し、西洋医学に中国医学や代替医療を取り入れ、ホリスティック医学の確立に尽力されています。
現在も、医療の東西融合という新機軸をもとに、がん患者さんなどの治療に精力的に取り組んでおられます。
五木寛之
吉川英治文学賞を受賞した長編「青春の門」が、総発行部数2200万部をこえるロングセラーです。
自ら「旅先で死にたい」という死生観をお持ちで、帯津先生は五木寛之さんのことを「大いなる旅情の作家」と呼んでいます。
独自の健康理念をお持ちで、西洋医学や東洋医学などの医学的知識を豊富にお持ちです。
健康関連の書籍を多数執筆されてます。