喘息が消えた⁉
- 12月15日
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🌿 喘息が消えた!東洋医学の体質改善で冷え・夜間尿・関節痛も改善した80歳女性の症例
昨年、玄関先で転倒し、左大腿骨と左橈骨を骨折されたSさん(80歳)。幸い順調に回復され、いよいよ手首に入っているボルトを抜く手術を控えています。最近、病院での診察でレントゲン撮影を受けたところ、「喘息の既往がある」と医師から指摘されました。肺に痕跡が残っているのでしょう。しかし実際には、この7年間の治療の中で発作はなくなり、吸入薬や頓服薬も不要となり、日常生活でヒューヒューと喉が鳴ることもありません。
つまり「肺に痕跡はあっても、体質改善によって症状が出ない」という状態に至ったのです。これは東洋医学の臨床において、何よりもうれしい成果だといえます。
🫁 喘息と腎虚のつながり
西洋医学的には喘息は呼吸器の病とされますが、東洋医学では「腎の弱り」が深く関わると考えます。腎は“納気(呼吸を下に引き込む力)”を司り、また腰や骨、関節とも結びついています。
Sさんは30代から喘息に悩まされていましたが、加齢とともに右膝関節の変形や腰部脊柱管狭窄症も進行していました。つまり、「腎の弱り=腎虚」が、呼吸器症状と下半身のトラブルの両方を引き起こしていたとみることができます。
治療では、膝や腰の調整を続けながら、腎の力を養う施術を積み重ねました。その結果、呼吸が落ち着くだけでなく、夜間尿の回数も5回から1~2回に減少。冷え性も改善し、冬でもカイロが不要になったのです。
🌸 体質改善がもたらす全身の変化
治療3年目には、顔色が明るくなり、目の下のクマや肌のくすみが消え、艶が戻りました。これは単なる美容効果ではなく、「血の巡り」が改善し、内臓の働きが整った証拠です。
また足首にあった静脈瘤は半分以下に減少。最近のエコー検査では、右膝ふくらはぎに皮下の静脈瘤が見つかりましたが、外見からはわからない内部の状態を知ることができ、予防的にも大変有益でした。
東洋医学的には、「肺」と「腎」の調和が整うと水分代謝や血流が改善します。Sさんの場合も、体内循環が正常化したことで、夜間尿・静脈瘤・冷え・肌艶などが一挙に改善してきたと考えられます。
🚶 骨折後の回復にもつながる
大腿骨や橈骨の骨折からの回復が順調だったのも、体質改善の成果といえます。一般的に高齢者の骨折は治癒が遅れ、関節拘縮や歩行障害を残しやすいのですが、Sさんは違いました。骨の癒合が早く、関節の拘縮も改善。歩行姿勢は安定し、活動範囲も広がりました。
骨と腎は密接に結びついており、腎気が充実すれば骨の回復力も高まります。まさに「肺腎の調整」「腎虚の改善」が、喘息の軽快と骨折からの順調な回復を同時に導いたのです。
✨ まとめ
Sさんの症例は、喘息という呼吸器疾患が、膝関節・腰・腎の不調と深くつながっていることを教えてくれます。そして、長年の体質改善によって喘息発作がなくなり、夜間尿や冷えが改善し、骨折後の回復すら早まるという、全身の変化を示しています。
東洋医学の真価は「病気の根を整えること」にあります。たとえ肺に痕跡が残っていても、症状が現れず、生活の質が大きく改善する。――これほど喜ばしい臨床の成果はありません。
和鍼治療院では、このように呼吸器・関節・循環・腎のバランスを重視し、一人ひとりの体質に寄り添った施術を続けています。喘息や冷え、関節痛でお悩みの方も、ぜひ体質改善の道を歩んでいただければと思います。




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