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目の疲れは目だけの問題?①

2 分前
読了時間: 4分


眼精疲労 東洋医学の和鍼治療院
眼精疲労 東洋医学の和鍼治療院

目と脳をつなぐ7つの脳神経

「最近、目が疲れる」

パソコンやスマートフォンを長時間使っていると、目の奥が重い、かすむ、乾く、まぶたが重い、頭まで疲れる……。そんな経験はありませんか?

目の疲れというと、「目を使い過ぎたから」と考えるのが普通です。

もちろん、それも一つの理由です。

しかし、目の働きを少し詳しく見てみると、実は目は脳や神経と非常に密接につながっている器官だということが分かります。

脳から直接出ている神経を「脳神経」といい、全部で12対あります。

そのうち、目に直接、あるいは機能的に深く関係する脳神経は、少なくとも7対あります。


① 第Ⅱ脳神経・視神経

「見る」ための神経

網膜が受け取った光の情報を脳へ伝える神経です。

目に入った光は、網膜で電気信号に変換され、視神経を通って脳へ送られます。

そして脳の視覚野で処理されて、私たちは初めて「見えた」と認識します。

つまり視神経は、

目と脳を直接つなぐ神経

なのです。


② 第Ⅲ脳神経・動眼神経

「目を動かす・瞳孔を調節する」神経

動眼神経は、眼球を動かす重要な神経です。

  • 上直筋

  • 下直筋

  • 内側直筋

  • 下斜筋

という4つの外眼筋を支配します。

さらに、まぶたを持ち上げる「上眼瞼挙筋」にも関係します。

それだけではありません。

動眼神経には副交感神経の線維も含まれており、

  • 瞳孔を小さくする

  • 水晶体を調節して近くを見る

という働きにも関係します。

つまり、

眼球運動・まぶた・瞳孔・ピント調節

という多くの働きを担っています。


③ 第Ⅳ脳神経・滑車神経

「上斜筋を動かす」神経

滑車神経が担当する筋肉は「上斜筋」です。

特に、目を内側に向けた状態で下を見るときに重要な働きをします。

階段を下りるときなど、下方向を見る動作にも関係しています。

小さな神経ですが、左右の目を正確に協調させるためには欠かせません。


④ 第Ⅴ脳神経・三叉神経

「目の感覚を伝える」神経

三叉神経は、

  • 眼神経

  • 上顎神経

  • 下顎神経

の3つに分かれます。

目に特に関係するのは「眼神経」です。

角膜や結膜、まぶた、額などの感覚を脳へ伝えます。

例えば、目に小さなゴミが入っただけでも「痛い」「何か入っている」と感じます。

これは三叉神経が刺激を感じ取っているからです。

つまり、

視神経=見る情報

三叉神経=目に加わった刺激や痛みの情報

と考えると分かりやすいでしょう。


⑤ 第Ⅵ脳神経・外転神経

「眼球を外側へ動かす」神経

外転神経が支配するのは「外側直筋」です。

この筋肉が働くことで、目を外側へ向けることができます。

眼球運動に関わる、

Ⅲ 動眼神経Ⅳ 滑車神経Ⅵ 外転神経

の3つを合わせて、眼球運動を細かくコントロールしています。


⑥ 第Ⅶ脳神経・顔面神経

「目を閉じる」神経

顔面神経は顔の表情をつくる神経ですが、目にも重要な働きを持っています。

「眼輪筋」を動かし、

まばたきや閉眼

を行います。

そのため顔面神経に障害が起こると、目を閉じにくくなったり、まばたきが減って目が乾燥しやすくなったりします。

面白いことに、

目を開ける → Ⅲ 動眼神経

目を閉じる → Ⅶ 顔面神経

と、異なる神経が働いています。


⑦ 第Ⅷ脳神経・前庭蝸牛神経

「頭の動きと目を連携させる」神経

第Ⅷ脳神経には、聴覚に関わる「蝸牛神経」と、身体の平衡感覚に関わる「前庭神経」があります。

前庭神経は、頭がどの方向へ動いたか、身体がどのように動いているかという情報を脳へ伝えます。

この情報は眼球運動と連携しています。

例えば、歩きながら景色を見ることができるのは、頭が動いても目が細かく動いて視線を安定させているからです。

これを前庭動眼反射といいます。

つまり、

耳の奥の平衡感覚と目も、神経を通してつながっている

のです。


目は「目だけ」で働いているわけではない

ここまで見てくると、目が単なる「カメラ」のような器官ではないことが分かります。

  • 視覚を伝える

  • 眼球を動かす

  • 瞳孔を調節する

  • ピントを合わせる

  • 痛みや刺激を感じる

  • まばたきをする

  • 頭の動きに合わせて視線を安定させる

こうした働きに、多くの神経が関わっています。

つまり目は、

脳と身体をつなぐ重要な窓

ともいえるのです。

だからこそ、目を酷使すると「目だけが疲れる」とは限りません。

首や肩の緊張、頭の重さ、集中力の低下、睡眠など、身体全体に疲労を感じる人もいます。

では、こうした目と全身のつながりを、東洋医学ではどのように考えてきたのでしょうか?

東洋医学には、古くから、

「肝は目に開竅する」

という言葉があります。

なぜ「肝」なのでしょうか。

そして、東洋医学でいう「肝」は、現代医学の「肝臓」と同じものなのでしょうか。

次回は、ここから東洋医学の世界に入っていきます。

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