和鍼治療院の症例
膝関節炎
70代 女性 Nさん
Nさんは、40歳の時に子宮筋腫を摘出し、それ以降、下半身が非常に冷えるようになりました。
63歳で骨膜炎(リウマチ)と診断され、67歳の時に左の足首を手術しましたが、手術後から左足首が痺れるようになり、それから足首より先の部分が氷のように冷たく感じるようになりました。
71歳の頃、ぎっくり腰を起こし、ブロック注射を受けました。
その後、足の痺れが右足に出るようになり、脊柱管狭窄症と診断されます。
2016年の10月に、友人の紹介で和鍼治療院を受診。
定期的な治療を現在も行っています。
2年前の初診時、とにかく足のふくらはぎがよくこむら返り(転筋)になるので、夜に寝るのが怖いとおしゃっていました。
最近、こむら返りは消失し、そのようなことがあったこともすっかり忘れておられるような感じです。
下半身の冷えがひどく、入浴後も足首から先が氷のようになるため、常に靴下を履いておられるような状況でした。
現在、冷えもかなり改善し、左の親指だけが冷たい感じがするだけとなっています。
70代になってから脊柱管狭窄症が発症しており、長時間の連続歩行は下半身の筋肉へ負担になるので、現在はふくらはぎの緊張、左膝の拘縮、指先の冷えが主に出ています。
スーパーでの買い物の際、店内を歩くだけでも右の太ももに痺れが出ていてのですが、現在はそのような症状は出なくなり、ずいぶん歩く距離が長くなってきています。
それでも長時間の歩行は左の膝に悪影響を与えるようになって、今回は1か月ほど前の旅行で歩き過ぎたことにより、膝関節がパンパンに腫れあがってしまうほど炎症が起こりました。
本日、膝を痛めてから4回目の治療でしたが、左膝の腫脹はかなり改善しています。
上の写真は治療前のもの、下は治療後のもので、どちらも今回の治療の際に撮影してます。
よく見ると、治療後の方が膝の内側の腫れが少し改善していることがわかります。
治療後は、膝の屈曲がしやすくなり、膝の内側の痛みも軽減しています。
さらに、左の親指の冷感も改善し、温もりを感じるようになります。
1か月前に痛めた際は、ふくらはぎも石のように固くなっていましたが、現在は再び柔らかくなっています。
脊柱管狭窄症と診断されても、悩ましい症状はいろいろとあり、状況によって変化します。
東洋医学による鍼灸治療は、根本的な体質を改善しながらすべての症状にアプローチするため、あらゆる病気の変化にも対応できます。
Nさんの2週間後の膝の状態も治療例に記載しております。
続けて効果の違いをご覧ください。