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古代ギリシャ医学の考え方
医療の本質
現代医学の優位性は、顕微鏡による病原体の発見と大きく関係があります。
それまでのヨーロッパ医学は、「体液病理学」に重点をおいていました。
ギリシャ、アラビア、インドなどの医学などは、いずれも四ないし五の体液や要素によって身体の病理を論じています。
その考えは、中世ヨーロッパにも受け継がれ、顕微鏡によって細菌が発見される19世紀の近代医学まで続きます。
病原体の発見は、特効薬という強力な武器を開発し、人体に備わっている治癒力を無視してまでも病原体を駆逐する医学を作り上げていくことになります。
その結果として、副作用で苦しむことや医原病と呼ばれる新たな病気が問題となっています。
「医療」とは何かを真剣に考えて、選択することが重要になっています。
古代ギリシャには、「治療」と「治癒」の二つの考え方がありました。
治療を重視したのが、アスクレピオス派の医師たちです。
病気の外的因子を解明し、それを叩くことがアスクレピオス派の医療の本質です。
一方、治癒を重視したのが、ヒュギエイア派のヒーラーでした。
われわれの内部にある自己診断・自己修復・再生のメカニズムが存在しています。
この内在的な治癒メカニズムを活用することがヒュギエイア派の医療の本質といえます。
これらを比較することで、代替医療が求められている現代の状況を考える参考にしてほしいと思います。
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