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秋分

2 分前
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秋分 二十四節季 東洋医学の和鍼治療院
秋分 二十四節季 東洋医学の和鍼治療院

自然の移ろいを、身体から感じる

9月23日は秋分の日です。

昼と夜の長さがほぼ等しくなり、ここを境に少しずつ夜の時間が長くなっていきます。

今年の秋は、例年とは少し違うように感じています。

特に気になっているのが、秋雨前線の動きです。

2026年は8月下旬から秋雨前線が本州付近に停滞する状態が続き、9月に入ってからも前線の影響による雨の日が続きました。9月8日には秋雨前線が本州の南岸に停滞し、15日には西日本から東北まで広い範囲で雨となっています。

昨年2025年に秋雨前線が本州を南下したのは9月17~18日頃でしたから、今年は秋雨の型がはっきりする時期が、昨年より2~3週間ほど早かったことになります。

もちろん、秋雨前線は毎年同じように現れるものではありません。

それでも、今年は夏から秋への移り変わりが、気象の上でも早く始まったように感じます。

ところが、秋になったからといって、すぐに穏やかな秋になるわけではありません。

今年も台風25号が北上し、関東方面では大雨への警戒が必要となっています。秋雨前線が停滞するところへ台風が近づくと、暖かく湿った空気が前線に流れ込み、雨が一気に強まることがあります。

今日、秋分の日を前にした祝日にも、関東から治療に来られた方がありました。

「雨の影響が出る前に新幹線に乗りたい」

とのことでした。

初診の方でしたが、身体を診てみると、幸い全体として比較的良い状態でした。

最初は「五十肩ではないか」と思って来院されたそうです。

特に、両手を後ろに回す動作がしづらい。

しかし、身体全体を診ていくと、両肩そのものに大きな異常があるわけではありませんでした。

むしろ、姿勢の崩れと、これまでの疲労の蓄積が身体の動きを悪くしているように見えました。

肩だけを何とかしようとするのではなく、身体全体の状態を整える。

すると、肩の動きは改善し、首や肩のこりも楽になりました。

症状が消えたところで治療を終えました。

私が鍼灸治療で大切にしているのは、痛いところだけを見ることではありません。

身体には、身体全体を一定の状態に保とうとする働きがあります。

その働きが十分に発揮できるように整える。

言い換えれば、身体が自分自身で回復する力が働きやすい状態をつくることです。

今回も、肩そのものを治そうとするのではなく、疲労を含めた身体全体を整え、生命力が働きやすい状態へ調整しました。


秋の深まりを、身体から感じる

ところで、先週あたりから、花粉症を訴える方がちらほら見られるようになりました。

春の花粉症だけを考えていると、「もう花粉症?」と思うかもしれません。

しかし、身体は季節の変化を敏感に受け取っています。

私は、これも今年の秋の移ろいを感じさせる一つの現象だと考えています。

東洋医学では、秋は「肺」と深い関わりを持つ季節です。

そして今年のように、夏の暑さが残りながら、秋の冷えや乾燥が入り始める。

そこに湿った空気や雨が加わる。

自然界では、陽の勢いが少しずつ衰え、陰が次第に強くなっていきます。

以前このブログでも紹介した十二消息卦でいえば、今は「否」の時期です。

「否」は、天地が交わらず、陰陽の交流がうまくいかない状態を表します。

これを単純に病気と結びつけるのではなく、自然界の変化と身体の変化を重ねて観察してみる。

私の臨床では、秋が深まるにつれて、上に気が集まりやすい、いわゆる「気ののぼせ」のような状態を感じる方が増えてきます。

それが鼻や喉、呼吸器などの症状として現れることもあります。

温室効果ガスによる地球温暖化の影響があるとしても、自然の移ろいそのものがなくなるわけではありません。

暑さが長く続いたとしても、季節は確実に動いています。

日が短くなり、夕方になると暗くなる時間も早くなってきました。

ついこの間まで明るかった時間に、いつの間にか夜の気配が濃くなっている。

身体もまた、その変化を受け取っています。


秋分から、身体も冬への準備へ

秋分を過ぎると、夜はさらに長くなっていきます。

東洋医学では、秋は「収」の季節。

夏のように外へ発散する時期から、少しずつ内側へ収めていく時期です。

だからこそ、この時期に無理を重ねないことが大切です。

特に気をつけたいのが、胃腸を冷やしすぎないこと。

冷たい飲み物や食べ物を摂りすぎると、胃腸の働きが落ち、身体全体の調子に影響することがあります。

アレルギー症状が出やすい方も、この時期は「鼻だけ」「喉だけ」と考えるのではなく、食事や睡眠、冷え、疲労などを含めて、自分の身体全体を見直してみるとよいでしょう。

自然は、昨日と今日で急に変わるものではありません。

少しずつ変化し、その変化を私たちの身体も少しずつ受け取っています。

秋分の日は、その変化に気づく節目でもあります。

外の自然を観察するように、自分の身体にも目を向けてみる。

「最近、少し疲れやすいな」「肩が動かしにくいな」「鼻や喉の調子がおかしいな」

そんな小さな変化も、身体からの声かもしれません。

身体の声を聴きながら、夏から秋へ、そして冬へ。

季節の移ろいに合わせて、自分自身の身体も整えていきたいものです。

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