top of page

立秋

立秋 二十四節季 東洋医学の和鍼治療院
立秋 二十四節季 東洋医学の和鍼治療院

暦は秋へ、身体は夏の疲れを癒やす頃

八月七日頃、二十四節気は「立秋」を迎えます。

「立」という字には、新しい季節が始まるという意味があり、「立秋」は暦の上で秋の始まりを告げる節目です。

しかし今年は、全国各地で四〇度近い危険な暑さが続き、大阪でも朝から強い日差しが照りつけています。「本当に秋なのだろうか」と思われる方も少なくないでしょう。

それでも自然は、私たちが感じる以上に確実に次の季節へ歩みを進めています。

立秋の前にあたる七十二候は「大雨時行(たいう ときどき ふる)」でした。

大阪でも久しぶりにまとまった雨が降り、一時は警報が発令されるほどでした。激しい雨は暑さを少し和らげたものの、その後は湿度が一気に高まり、蒸し暑さが増して夜も寝苦しい日が続いています。

自然界では、激しい雨もまた季節を進める大切な営みの一つです。

二十四節気は気温だけを表しているのではありません。太陽の位置をもとに一年を二十四に分け、天地に流れる「気」の変化を示しています。

東洋医学でも、人は天地自然の一部と考えます。

だからこそ、目の前の暑さだけに意識を向けるのではなく、「自然はもう秋へ向かい始めている」という変化を感じ取り、身体も少しずつ次の季節へ備えることが大切になります。

夏は一年の中で最も陽気が盛んな季節です。

汗をかき続けることで体内の水分や「気」が消耗し、暑さに耐えるため冷たい飲み物や食べ物が増えます。冷房の効いた室内で過ごす時間も長くなり、外は猛暑、室内は冷房という環境を何度も行き来することで、自律神経にも大きな負担がかかっています。

特に見落としやすいのが「お腹の冷え」です。

身体は暑く感じていても、冷たい飲食物や冷房の影響で胃腸は知らず知らずのうちに冷えています。

東洋医学では、胃腸は「脾胃」と呼ばれ、食べ物から気や血を作り出す大切な働きを担っています。この働きが弱ると、全身へ十分な栄養が巡らず、筋肉や関節も硬くなりやすくなります。

来週からは、お盆休みに入る企業も多く、八日間ほどの長い連休になる方もいらっしゃるでしょう。

帰省や旅行、レジャーなど楽しみな予定が続く一方で、生活のリズムは乱れやすくなります。

冷えたビールやジュース、アイスクリーム、そうめんなど、夏らしい食事が続き、車や新幹線での長時間移動、冷房の効いたホテルや室内で過ごす時間も増えてきます。

このような生活が続くと、お腹の冷えはさらに進み、気血の巡りも悪くなります。

その結果、お盆休み明けには寝違えやぎっくり腰、首や肩の強い痛みを訴えて来院される方が毎年増えてきます。

「休みだからゆっくりしていたのに、急に腰を痛めた。」

そんな経験をされた方も少なくありません。

実は、身体を冷やした状態で長時間同じ姿勢を続けたり、久しぶりに重い荷物を持ったり、草むしりや掃除を一気に頑張ったりすることが引き金になることが多いのです。

せっかくの休日を元気に過ごすためにも、冷たいものばかりではなく、一日に一度は温かい味噌汁やスープを取り入れてみましょう。

夜はシャワーだけで済ませず、ぬるめのお湯にゆっくり浸かり、お腹や腰を温めることもおすすめです。

そして、旅行中でも睡眠不足を避け、疲れを翌日に持ち越さないことが、夏バテや秋口の体調不良を防ぐ大切な養生になります。

立秋は、「秋になった日」ではなく、「秋への準備が始まる日」です。

まだまだ厳しい暑さは続きます。しかし、自然は確実に次の季節へ向かっています。

私たちもまた、その流れに寄り添いながら、暑さを乗り切ることだけでなく、秋を健やかに迎えるための身体づくりを始める時期です。

このお盆休みは、忙しい毎日から少し離れ、ご自身の身体にも目を向けてみてください。

季節の変わり目を上手に過ごすことが、実りの秋を元気に迎える第一歩になるでしょう。

コメント

5つ星のうち0と評価されています。
まだ評価がありません

評価を追加
  • Facebook

Copyright Washin Oriental Medical Office. All Rights Reserved

bottom of page