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陰陽論

東洋医学による病の診断や治療には、古代中国の思想を学ぶ必要があります。

その中でも、もっとも大切なものが、陰陽の思想です。
陰陽という思想は、宇宙の万物や法則を考える時に、必ず陰と陽があるという考え方です。
陰と陽は対極の関係を表し、天は陽、地は陰となり、上は陽、下は陰といったようになります。
これを人の関係に当てはめますと、男性は陽、女性は陰となります。

家族における父と母、自然界の山と谷、時間の昼と夜など、この世のすべてを宇宙の順序として考えます。
東洋医学もまた、この考え方の上に組み立てられています。
身体の構造や働き、病気のしくみ、治療の方法など、この考え方を用いて説明し、東洋医学の理論の根拠となります。

 

陰と陽の考え方は、単なる宇宙の順序を区分し、羅列することではありません。

人は自然や社会から影響を受けるとともに、逆に自然や社会に対して影響を与える存在でもあります。
すべてはお互いにつながりをもちつつ、対立しながら存在していると考えることができます。
しかも、生物には生老病死の一生があり、季節には春夏秋冬の四季があり、一日にも朝昼晩の時間があり、すべては止まることなく、変化している存在です。
世の中の姿をまとめてみると、関連性と変化の二つに集約することができ、この二つの観点を理論化したものが陰陽思想になります。

 

和鍼の未病治
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