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コラーゲンの行方 (後編)


コラーゲンはグリシンというアミノ酸から形成されます。 コラーゲンは体内で骨や軟骨、筋肉・腱や皮膚の原料として利用されているたんぱく質で、加齢とともに起こるとされる関節痛に関与されることが指摘されています。 グリシンを大量に摂取することでコラーゲンが増えてくれると良いのですが、シェーンハイマーの動物実験によれば、必ずしもそうならないことが判明しています。 そこで、体内のコラーゲンを効率よく増やすために必要なことを提案したいと思います。 注目すべきは、「必須アミノ酸」であります。 私たちの身体は、20種類のアミノ酸で構成されています。 アミノ酸はタンパク質を構成する最小単位で、人体の20%~30%を占めています。 アミノ酸は身体の組織となる以外にも、身体のエネルギーとして使われたり、情報の伝達物質(ホルモン)となったり、免疫システムに関係したりと、その役割は生命にとって非常に重要です。 アミノ酸には、必須アミノ酸と非必須アミノ酸の分類があります。 必須アミノ酸とは、体内で合成する事ができないアミノ酸のことで、食べ物から摂取しなければなりません。 必須アミノ酸には9種類あり、この中の一つでも不足すると全体のアミノ酸のレベルが低下することになるため、すべてをバランス良く摂取することが重要となります。 そこで重要になるのが食品に含まれる必須アミノ酸の構成比であります。 これを数値化したものが「アミノ酸スコア」であり、各アミノ酸が基準値に対して、どれくらいの割合(%)含まれているかを示すもので、各必須アミノ酸が100に達したものが良質なたんぱく質ということになります。 ちなみにコラーゲンに含まれるグリシンは非必須アミノ酸ですから、アミノ酸スコアに関係しないことになります。 このことからも、コラーゲンを大量に摂取するだけでは、増やしたいコラーゲンを効率よく補うことにならないことは明かです。 それよりも必須アミノ酸に注意して、バランス良くタンパク質を補給することが大切であると思います。