風邪の予防
現代医学では、風邪の原因が口や鼻から浸入するウイルスであることがわかっています。
その点に疑う余地は無く、マスクをすれば予防や拡散防止になると考えるのも当然です。 東洋医学では、風邪は首の後ろや背中から浸入すると考えています。 風邪の引き始めに、その辺りに寒気を感じた記憶があるのではないでしょうか。
この寒気を上手に取り除くことができれば、初期の軽い段階で治癒することができます。 身体には約360個ツボがあり、それぞれの名前には特徴があります。 後頭部から首の付け根付近に「風池」や「風府」、肩甲骨の内側に「風門」といった具合に、「風」が付くツボが上半身の背中に集中して存在します。 また手首付近には、「外関」というツボがあり、やはり外からの悪い気が入りやすいことを意識して、関という字を当てています。 中国でも日本でも、戦国時代には関所は国を守るための重要な要でありました。 昔の賢人たちは、この辺りから風邪が入ると考えていたことを伺えます。 「風」がつくツボ周辺に、温熱カイロを貼るだけでも、悪寒が和らぐことがあります。
しかし、上半身だけを温め