ホメオスタシス
私たちの身体は、絶妙なバランスで成り立っています。
この内部環境を一定に保つ働きをホメオスタシス、つまり「恒常性」と呼びます。
それによって、体温や血圧を一定に保つことができたり、身体に有害なウイルスや細菌の侵入を防御したり、除去したりすることや、傷ついた細胞を修復したりすることが可能となります。 つまり、自然治癒力と非常に関係が深いのが、恒常性(ホメオスタシス)なのです。 しかも有り難いことに、そのバランスは私たちが意識することがなくても、ある一定の範囲の揺らぎにおさまるように自動的に調節されています。 恒常性には、内分泌系、自律神経系、免疫系の3つがあり、それぞれがきちんと連携して機能することが重要で、ひとつでも働きが悪くなると、内部環境を一定に保つことが難しくなります。 例えば、何らかの理由で体調に異変が生じるとします。 まずは脳(自律神経系)がそれを感知して、神経伝達物質を放出し、内分泌系(ホルモン)と免疫系に影響を与えます。 内分泌系はホルモンを放出し、脳と免疫系に影響を与えます。 免疫系はサイトカインを放出し、脳と内分泌系に影響を