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ナポレオンの病気を検証


ナポレオンは、「癲癇(てんかん)」の症状を持っていたことが良く知られています。

東洋医学ではすみやかに改善できる症状ですが、当時はどのように対処していたのか興味深いところです。

それから睡眠時間が3時間と、ものすごく短かったことで有名です。

ナポレオン自身が、「三時間は勤勉、四時間は普通、五時間は怠惰」という言葉を残していることからもわかりますが、睡眠を軽視していたと思われます。

私たちは朝の太陽の光を受けることで活動する「陽の気」を得て、暗くなることで身体を休める「陰の気」を得ることになります。陰と陽のバランスを重要視する東洋医学において、夜の時間帯に睡眠をとって、陰の気を溜めることが大切であると考えます。

現代科学において、脳内ホルモン(成長ホルモン)が午後10時から午前2時の間(ゴールデンタイム)に分泌されることがわかっています。この時間帯に睡眠をとることで、一日の疲労を取り除くことができ、免疫力が高まり、細胞のリモデリングも順調に行われます。

さらにホルモンの分泌活動には、脂肪の消費が不可欠でありますから、睡眠の質が肥満と大いに関係があると言われています。

これらのことから、夜の時間帯(陰の時刻)にしっかりと睡眠をとることが、身体にとってとても大切であるといえます。

睡眠が少なかったナポレオンは、中年を迎えた頃に、痩せ型の体型からふくよかな女性のような体型に変貌します。

一日のどの時間帯に睡眠を取っていたのか、また睡眠の質が良かったのかどうかを知る術はありませんが、晩年に体重が増えて肥満となっていたことを考慮すると、睡眠の質は決して良くなかったと推察できます。

成長ホルモンは、体組織の修復・維持をする際に、体内の脂肪などの栄養分をカロリーとして分解して使用します。

そのため、肥満になった理由に、睡眠不足または睡眠の質の低下があったとしてもおかしくはないと思われます。

さらにそのことを裏付ける証拠が今日の研究で明らかにされており、ナポレオンが晩年、脳下垂体を害し、副腎機能が衰えて、心身に無力感を感じていたことが判明しています。

脳下垂体、副腎皮質はどちらも成長ホルモンの分泌に関係する器官であります。

実際にホルモンの分泌障害を患い、晩年の健康状態にかなりのダメージが出ていたこと、そしてそのことが彼の行動力の低下に現れていると言えるのです。

人の何倍もの量の仕事をこなし、生死にかかわる戦争に60以上も出兵し、陣頭指揮で采配をふるってきた豪傑であっても、数々のストレス、精神的重圧感、さらに疲労蓄積が肉体の限界をこえてしまい、精神にまで大きな影響を与えたことは想像に難くありません。

精神から肉体へ、肉体から精神へと、影響するメカニズムは方向性が真逆ですが、最終的には双方向に影響が及ぶことになってしまい、悪循環を繰り返すことになります。

ストレスと疲労の関係は、我々の健康に多大な影響を与えることを、ナポレオンの生涯から学ぶことができます。