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不顕性感染(前編)


ウイルスや細菌に感染しても、必ずしも発病するとは限りません。 感染しても発病しないことを、「不顕性感染」と言います。 感染しても全く発病しないため、自覚症状がなく、感染したことに気づきません。 そのため、感染の有無を判断するためには、病原体に対する抗体の有無を調べる血液検査などが必要となります。

毎年流行するインフルエンザウイルスでは、不顕性感染者が2割から3割ほど出るそうです。 不顕性感染者は、ウイルスのキャリアであることに違いはなく、症状を発症しないところが大きく違います。 当然、不顕性感染者もウイルスを伝染させる可能性があるため、発症している人を隔離するだけでは、感染予防として不十分であるということになります。 このことから、インフルエンザを予防することはたやすいことではないことがわかります。 毎年、インフルエンザの流行を防げない理由や、学級閉鎖が有効なのかどうかを考えるポイントになると思います。 不顕性感染の特徴として、病気の軽重を推し量ることができない点もあります。 例えば、感染してもほとんど発病しない感染症に、「日本脳炎」があります。 発症率は0.1%と非常に低いのですが、それでも発病すると重症化することが多く、非常に怖い病気です。 このように発症率と病気の軽重は無関係なのです。 日本脳炎に比べると、発症率が7割と高いインフルエンザですが、普段から免疫機能がしっかりしていれば、感染しても症状が軽くすんだり、症状がでないことも珍しくありません。 インフルエンザウイルスも風邪の一種ですから、正しい風邪の知識と恒常性(ホメオスタシス)についての知識を身に付けることが大切であると思います。

東洋医学には、「傷寒論」という伝染病の治療方法をまとめた優れた書物が残されています。 現在もこの書物の知識を使って、多くの感染症の治療ができます。

帯状疱疹、風邪、食中毒、膀胱炎など対応できる症状は多種多様です。

中国では、SARSの治療の際に、東洋医学の考え方を利用しているそうです。

さすが東洋医学の本家ですね。 普遍性のある古代の叡智を使えば、インフルエンザもさほど恐れる必要がありません。 「傷寒論」の叡智については、またの機会に詳しくご紹介したいと思います。