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  • 大阪本町鍼灸 和鍼治療院

鍛練とホルミシス (乙)


私たちには、衝撃や環境の変化に対して、通常の状態を保とうとする身体的機能を備えています。

日常生活で意識することはありませんが、どの方にも等しく保持している能力です。 このことを「ホメオスタシス」、または「恒常性」と呼んでいます。 ホメオスタシスを高めることは、病気からの回復力を上げることになりますし、健康状態を保つためにも非常に重要になります。 和鍼治療院が東洋医学を用いる理由は、ホメオタシスが正常に働きやすい、体内環境を整えることに有効であると考えているからです。 それは、東洋医学が心身ともに一つの宇宙として生命をとらえ、そのバランスを整えることで生命力をあげることで、病を治す手助けをする医療だからです。 まさにホメオスタシスの考え方に一致する治療法なのです。 休息や栄養に気をつけることは、ホメオスタシスを発揮するためにとても重要です。 しかしながら日常生活に気を付けていても、体調が思うように良くならないことがあります。 急に体調を崩したり、慢性病でなかなか体調を取り戻せない場合は、やはり治療による手助けが必要となります。

治療とは、本来のホメオタシスが働くことで、体調を維持できるように導くものであると思います。

もしも治療以外に、ご自身で身体に良いことをご希望されるのであれば、治療と並行してできることがあります。

それは体力をつけるトレーニング、つまり「鍛練」です。 「体力をつけたい」と思うことはとても大切なことです。 強い体力は「行動力」を決めるところがあり、体力に支えらえた健康は「心の在り様」にも影響を与えるからです。

「体力をつけるために、何をすることが良いのか」と質問されることがよくあります。

個々に体力差があり、運動能力にも違いがあるため、適切なトレーニングをアドバイスすることは簡単ではありません。

実際に、トレーニングをすることで関節を痛める人や、疲労が蓄積して体調を崩す人もおられます。

体力をつける方法は、十人十色です。

加減を誤ると病を悪化させたり、別の症状が出て苦しむこともあります。

そこで参考になるのが、先ほどの「ホメオタシス」と異なる概念である「ホルミシス」ということになります。

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