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  • 大阪本町鍼灸 和鍼治療院 小島秀輝

大、それはまだまだ続く


次の治療の際、その予想は的中することになります。

治療を終えたその日の夜、喘息が再発。

さらに右の足底に痛み、両膝、両股関節に痛み、右肩に痛み、両指の関節にも痛みが再発し、身体全身にわたって多発的に症状が出てしまいました。

長年Tさんを治療してきましたが、治療を終えたその日の夜に症状が悪化したことは、今まで一度もありません。

これだけでもあまりにも異例のことですが、薬のリバンドが、手指関節にとどまらず、全身の関節に広範囲で発症し、さらには呼吸器まで影響を与えたことに、想像を超える薬の副作用の怖さを感じました。

この日の治療も、前回と内容は同じものでしたが、ストレスに関する治療に関してだけ鍼の数が増える結果となりました。

治療後、全身に広がった痛みは消失し、指の関節にかすかに残る程度まで減少しました。

喘息も治療中に収まり、呼吸は落ち着きを取り戻すことができました。

治療内容から推測して、薬の成分がまだ体内に残っていることが推測できました。

まだまだ気が抜けない状態だと思ったので、薬の副作用がいつまで続くのかさらなる経過観察が必要でした。

薬を使用してから3度目の治療は、問診の時点で、喘息と全身に広がった関節痛は消失し、手指関節の痛みのみが残ったことが判明。

ただし、痛みの出方がいつもと異なり、潮の満ち引きのように強弱を繰り返すようです。

長年にわたって治療をしてきましたが、このような痛み方をご本人から聞いたことは一度もありません。

治療は前回と同じ内容で、ストレスの治療にかける割合が少し減少しました。

顔色は、お手伝いに行かれる前の状態に戻っていました。

ここまでの症状の改善、鍼灸治療の内容、そして体表観察から、やっと体内の薬の成分をずいぶん解毒できたことを実感しました。

ここまで日数にすると9日間、薬を一度使用すると、これほどの時間が解毒に必要になるという一例になりました。

実際には解毒が完全に終了したわけではないので、安心できるようになるにはもう少し時間が必要になると思います。

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